トーナメント(バス釣りのね)が近づいてきた。
しかし、いまだ準備は整わない。
いちばん心配なのがボートの整備だ。
とにかくボートが臨戦態勢にならないと試合が出来ない。
前週、あいにくの雨天でボートの整備が出来ず、
日が無いと焦っていたのだが、何とか段取りをつけた。
おそらく掛からないであろうエンジン、
少しでも出来ることをと、キャブレタークリーナーを買った。
たくさん吹き付けたほうが良いかもという、
何の根拠も無い期待から、2本購入。
仲間の車を借りて、とりあえずボートを降ろした。
案の定、エンジンは掛からない。
エンジンカバーを外して、あれこれやってみることに。
エアクリーナーを外す。
あれこれやっているのは、今シーズン同船予定の本社のSクン。
実はSクンとは、15年以上の付き合い。
もともとが同僚ではなく、釣り仲間からのスタートだ。
ボボボ・・・という音ともに、少し火が入った。
しかし、すぐに止まってしまう。
ガソリンが腐っているのかもしれない。
一瞬掛かったら、ギヤを抜き、無理やり回転だけ上げる。
エンジン内に残る古いガソリンを燃やしてしまうのだ。
少しずつ良くなってきているが、アイドリングが安定しない。
ウ~ン、どうしたものか・・・
そうこうしていると、誰彼ともなく声が掛かる。
釣り人には、知り合いではなくとも、
妙な連帯感というか助け合い精神があるのだ。
久しぶりに思い出した。
いいなぁ、こういうの。
で、その中のひとりが言うには、
「プラグじゃないの?ボクの船も春先はこうだよ」って。
いったん、ボートを揚げて、プラグを磨くことにした。
ところが、工具箱の中、プラグレンチが無い。
今まで、どうしてたっけ?
ボートの中をゴソゴソ探していたら、純正の工具が見つかった。
しかもラッキーなことに、新品のプラグも一緒に入っていた。
これ幸いと、プラグ交換。
再度、水に浸け、エンジン始動。
おお!アイドリングも安定、エンジン音もさっきより良くなった。
しばらくエンジンを掛けておいたが、大丈夫そうだ。
試しに少し走ってみることにした。
しかし、この日は強風が吹き荒れていて、
本湖のほうを見ると、白い波がザブザブである。
ビビッて、「どうする?やめる?」というワタクシに、
「新川方面なら大丈夫じゃないですかね」と、Sクン。
「そうなの?じゃあ」と、意を決してボートを出した。
ところが、新川に出てみたら、向かい風が思い切り吹き抜けている。
船体に叩かれた波がスプレーになって、ワタクシたちに降り注ぐ。
せっかくだからとアクセル全開、無理やりプレーン(滑走)した。
300mも走らないうちに、2人ともずぶ濡れ。
新川、全然ダメじゃんか。
そういえばSクン、昔から確信の無いことを
自信ありげにいうのが得意だったっけ。
忘れてた。
なんにしても、これでボートはOK。
いちばんの心配がクリアできた。
あとは、タックル(釣り道具)の準備だ。
ライン(釣り糸)も巻かなきゃ。
リールだけで10個くらいか。
頑張ろうっと!
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