Ken’sの新製品ラケットキャンペーンももうすぐスタート。
今回の目玉機種はなんだろう。
やっぱり、HEADのSPEEDシリーズだろうか。
扱いやすさでは、WilsonのFXシリーズも良いラケットだ。
プリンスのZAPも使いやすそうだし、
ブリヂストンのデュアルコイルも、ヨネックスも・・・
と、まんべんなく気を遣ってるのが丸わかりだけど。
DUNLOP AEROGEL 4D 500
■フェイスサイズ:100平方インチ
■ウエイト:275g
■ラケット長:27インチ
■フレーム厚:23~25mm
■バランス:330mm
■ストリングパターン:16x18
■価格:35,700円
ダンロップのツアーシリーズ。
その中でも比較的扱いやすい部類に入ると思う。
攻めのテニスの展開が容易に出来るってのが
ねらい目というところだろうか。
シリーズ中、一番厚みのあるフレーム。
飛びに関しては、まったく不安は無い。
ガツン!という衝撃も無く、楽にボールが飛んでいく。
フェイスは非常にオーソドクスな形状。
スイートエリアの位置も違和感が無い。
以前、同モデルのツアーバージョンを試打したが、
このモデル、同じ品番ながら明らかに違うラケットだった。
ツアーバージョンの打球感は比較的重いというか、
ボールをくわえ込むような感触だった。
おそらくスイングスピードがあるプレーヤーが
しっかり振り切ったときにもコントロールが感じられるような
味付けにしてあるのではないかと思う。
一瞬の食いつきでも、プレーヤーにはかなり安心感を与えてくれる。
そういう意味では、ツアーバージョンの方向性としては納得である。
そしてこの、「AEROGEL 4D 500」はまったく逆の味付けだ。
金属的というか、ボールの重みをあまり感じさせずに
非常に軽いフィーリングでボールを打ち出してくれる。
ツアーバージョンがくわえ込み重視とすれば、
こちらは飛び重視という感じ。
どちらが良いかは好みではあるが、打球はどちらも
ラケットのパワーアシストが感じられると思う。
決してツアーが食いつきが良いから飛ばないということも無いし、
こちらも飛びすぎるということは無い。
打球感は好みで良いが、ウエイトについては大きな差がある。
やはり扱いきれない重さでは話にならないので、
自分の振れるギリギリに重さをチョイスするのが良いと思う。
(男性プレーヤーにはツアーをおすすめしたい)
さてこのモデル、軽い打球感とウエイトの効果で
かなり扱いやすいモデルに仕上がっている。
エアロジェルシリーズであることを疑うほどの扱いやすさだ。
特にネットプレーでの取り回しの良さは素晴らしい。
逆を突かれても、とっさにラケットを戻せるし、
球離れも良いので、キレのあるボレーが打てる。
ロビングに対しても楽にヘッドきかせて引っ掛けることが出来る。
ただし、取り回しが良い分、重みでヘッドが勝手に回ってくれたりはしないので、
サービスで威力を求めたいなら、意識的にリストを使って、
ヘッドを走らせる必要があるかもしれない。
特にフラット系のサービスにおいては意識が必要かと思う。
どちらかと言えば、スライス系などの切れ系のボールに
合っているのかもしれない。
フレーム厚の効果で面安定性は良いので、
リターンなどもしっかり面をつくってブロックすれば
それなりに良いボールが返る。
スピンについては、ストリングに引っ掛けるイメージで
コンパクトに掛けていくのが良いかもしれない。
それでじゅうぶんに回転を得られる。
全体に扱いやすいツアー系入門モデルという印象だった。
大きなフェイスのラケットから、そろそろ卒業かなという方、
このあたりから入ってみると違和感がないかと思う。
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