涙々の・・・

春は別れの季節なんてぇことを言いますが・・・(落語家か!)

先週金曜日、あるラジオ番組が終わった。
TBSラジオの昼の番組「ストリーム」だ。

昼の聴取率ではオバケ番組と言われた
文化放送の「吉田照美のやる気満々」を押しのけ、
昼の帝王に君臨した番組だ。

政治からスポーツ、映画やくだけた話題まで、
国際ジャーナリストの肩書きを持つ
メインキャスターの小西克哉が話を膨らませる。
脇を固めるのは松本とも子さんや日替わりの出演者。
聖域を持たないと言っても過言ではない
本音のやり取りは本当に面白かった。

AM派のワタクシ、昼間、車に乗っていれば
必ず「ストリーム」を聞いていた。
加えて、次の日には必ずポッドキャストで聞いていた。

そんな大ファンだった番組がこの春の改編で終了だ。
最終回の放送を聴きながら、キャスター・ゲスト共々
ワタクシも泣いてしまった。

なんだろう。
TV番組が終わる時なんて、なんとも思ったことはないのに、
ラジオ番組の終わりはいつも本当に悲しい。
TVはもともと1クールが短いからだろうか?
ラジオは長寿番組が多いからかな。

「ストリーム」がはじまる前は「吉田照美のやる気満々」ファンだった。
1987年の番組開始から、2007年の終了まで聴き続けた。
やっぱり、最終回は本当に悲しかった。

古くは、毎朝の出勤時には車の中で、
「高島ひでたけの お早う中年探偵団」を聴いていた。
これまた終わった時は悲しかった。

ついでに言うと、キャイーンの「天野ひろゆきのメガウマバーガー」
って番組も大好きだった。
これはそれほど長い番組ではなかったが、
最終回、天野ひろゆきが号泣していたのを聞いて
もらい泣きしたっけなぁ。

他にも「伊集院光のOh!デカナイト」とか、
「吉田照美のてるてるワイド」とか、挙げればキリが無い。

やっぱり、AMラジオって面白い。
ただただ旬のタレントを集めてひな壇に置いておけば
番組の体裁が整うようなTVとは別なのだろうと思うわけ。

ホント、「ストリーム」が終わるのは惜しい。
裏番組の「大竹まことのゴールデンラジオ」も聴くけど、
どっちかって聞かれたら、やっぱり「ストリーム」だ。
悲しい・・・

ということで、涙の別れの春だった。

さて、もうひとつのお別れ。

週末は保育園の卒園式だった。

途中で転園したのもあって、
ここには二年しかお世話になっていないし、
実は保母さんのお名前もロクに覚えていない。
(スミマセン。でも本当にお世話になりました)

そんなわけで、さしたる感慨も無いかなと思いつつ、
カメラマン気分で卒園式に出席した。

会場に入ると、たまたま一番前の席が空いていたので、
「ラッキー!写真撮りやすいじゃん」と座った。

園児が入場し、卒業証書の授与になった。
担任の先生がひとりずつの名前を呼び、
次々に壇上に上がって証書を受け取る。

ワタクシ、その時、すでに涙まみれ。
必死にカメラを構え、泣き顔を隠した。
名前を読み上げる先生も泣いていた。

こうして思い出しただけでも涙が・・・

後で、妻が先生たちに言われたそうだ。

 「なるべく泣かないようにと思っていたのに、
  一番前で二人で最初から泣いているので、
  つられちゃったじゃないですか」

面目ない。
最近、涙腺がゆるくて・・・

式終了後は父兄主催の謝恩会があったのだが、
どうにも仕事が終わっていないワタクシは
失礼させていただいて、会社へ行った。
どうせ、また泣いてまうからちょうど良かった。

その晩、謝恩会の流れで同じクラスの
卒園児のお宅にお呼ばれした。
知ってる人がまったくいないので、
あまり気が進まなかったのだが、
これも付き合いと、ノコノコ出掛けた。

そのお宅は、近所のマンションの最上階。
恐ろしく広いバルコニーとリビング、
そして豪華な家具が並んでいた。

なんともセレブな感じに気後れしたが、
恐ろしく気さくなご主人と意気投合し、
これを機会に飲み仲間になることにした。

ビール~ワイン~焼酎と、いい気分になった父親たちは、
昼間の涙はどこかにすっとんで盛り上がったのであった。

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