子供が「ペルセウス座流星群を観たい!」と言う。
千葉の海沿いから、どれほど観えるんだろうかと思っていたのだが、
流星群が観られる日が、帰省中にぶつかることが分かった。
ということで、里帰り夜の企画は「流れ星観測ツアー」となった。
ところが、帰省中の2日間、どうにも雲の多い天気。
果たして流れ星を観ることが出来るのかと
心配していたのだが、解決法が見つかった。
雲より高いところに行けば良い!
ということで、標高1600mの山頂付近から観測することに決定。
流星群が観られるのは、22時以降らしい。
それまではスーパー銭湯で汗を流したり、
仮眠をとったりしながら時間を潰す。
運転をしなくて良いワタクシは、
風呂上りにビールを飲んだり。
いよいよ、標高1600mに向けて出発。
故郷は盆地なので、山へ行くといっても、そう遠くない。
車で1時間ちょっとで到着予定だ。
快調に山道を登りだすも、道は一面が霧。
前方視界は10mも無い。
夜の闇と霧で前が見えないうえに、山道で延々と
カーブが続くもんだから、家人が車酔いした。
生まれて初めての車酔いだそうだ。
「こんなに辛いものなのか」とのことだが、
風呂上りに梅チュウハイなんか飲むからだ。
自業自得である。
さて、ようやく山頂付近に到着。
駐車場に入っていくと、あちこちに人が倒れている。
・・・というのはウソで、
みんな地面に寝転がって空を観ているのだ。
暗いし、ヘタしたら轢いちゃうぞ、これ。
そんなことを思っていたら、我が家のトランクから
ブルーシートと毛布が出てきた。
車の横にブルーシートを敷いて、毛布に包まって
そのうえに寝ろと言う。
いやいや、そんなことまでしなくても・・・と思ったのだが、
山頂はとにかく寒い。
完全に夏用の格好だったワタクシたちは、
毛布無しでは外に出られないほど。
結局、こんな感じ。
前に空き缶を置けば、誰かお金を入れてくれるんじゃないか。
で、肝心の流星群だが、「素晴らしい!」のひと言。
天の川なんて、はじめて観たんじゃないだろうか。
まさに、天から川が流れてくる感じ。
しばらく、空を眺めていると、あちこちに光の筋が走る。
流れ星タイムのスタートらしい。
TVや映画などで観るように、ス~っと長くは流れないが、
はっきり流れ星と分かるキレイな光の筋だ。
実はこれ、流れ星では無い。
山麓にかかっていた月を写したのだが、手ブレしただけ。
本当にキレイな流星群だったので、なんとか写真に
おさめようと思ったのだが、星空を撮るテクニックが無かった。
どうしても、真っ黒になってしまう。
シャッタースピードを遅くすれば良いのだろうが、
三脚を持っていかなかったので、手ブレ対策も出来ず断念。
目に焼き付けて帰る事に。
結局、1時間ほど星空を堪能して帰途に。
(というか、寒くていられない)
先ほど車酔いした家人をいたわらなかったバチが
当たったのか、ワタクシも下り山道の洗礼を受けて車酔い。
しかし、良いもの見せてもらった。
星を観るなら山頂へ。
おすすめだ。
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