千円札の野口英世を見て、子供が「世界のナベアツだよね!」と言うのは、
親の教育が悪いせいだろうか。申し訳ない。
さて、アナ・イバノビッチが、初のグランドスラムタイトルを手にした。
ことごとく跳ね返されたファイナルの壁を
見事にブレークスルーした。
世界ランキング1位の座とともに、
女王の称号を手にしたアナ。
彼女は現在、スイスに拠点を置いているようだが、
セルビアの選手である。
現在、セルビアは彼女のほかにも、ヤンコビッチや
ジョコビッチなどのトップ選手を輩出している。
メディアでは「セルビア旋風」などと、
ひと括りにされることが多いが、
どうやらそうでは無いらしい。
内田暁さんのブログによると、そのあたりの事情が見えてくる。
記事のリンクはこちら↓
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/writing3/article/80
ちなみに、この内田さんのブログ、諸事情により
削除記事があったりして、しばらくの間、とまっている。
ぜひ、立ち直って再開して欲しい。
さて、上記の記事にあるとおり、イバノビッチの選手生活も、
国の事情もあって、順風満帆では無かったようだ。
実はワタクシ、一度だけイバノビッチに会ったことがある。
いや、正確には2度である。
2度目は東レPPOのレセプションパーティーだった。
そのときは、会話をしていないので、いちおうノーカウント。
シャラポワやヒンギスなどのトップ選手が、
選手紹介や挨拶などが終えて、さっさと会場を後にする中、
イバノビッチら数人の選手たちは、しっかりと食事をし、
デザートを食べながら、パーティーが終わるまで
仲良くおしゃべりを楽しんでいたのが印象的だった。
デザート(ケーキやゼリーなど)も普通に食べるのか、
食事制限などは無いのかと驚いたのと、
「ファミレス状態だなぁ」と微笑ましく思ったのを憶えている。
考えてみれば、彼女たちは若い。
ファミレスで友人と話し込む、日本の若い女性たちと同じような年齢だ。
まあ、普通のことなのだろう。
一度目にイバノビッチに会ったのは、2006年の全豪オープンの時。
全豪開催前日、当時の彼女の契約メーカーである
ウイルソン主催のパーティーが、メルボルン郊外の
ヨットハーバーのレストランで開催された。
このようなメーカー主催のパーティーは、
グランドスラムなどの大きな大会では恒例のようだ。
そこには、メーカー関係者や契約選手などが集まる。
(ビーナス、セレナの姿も見える)
ワタクシもアメアスポーツ(ウイルソン)さんのご厚意で
パーティーに招待いただいた。
その時、アメアスポーツさんから紹介していただいたのが、
当時、ランキングを上げてきたイバノビッチである。
大変失礼ながら、紹介されたときワタクシは
イバノビッチを知らなかった。
「現在、ウイルソンがエナンと並んで、非常に期待している選手です。
来年からアディダスのメインキャラクターにもなる予定です」
と、担当者から紹介された。
「そんなにすごい子なのか」と思いつつ、
挨拶をした憶えがある。
彼女は非常に丁寧に挨拶をしてくれた。
普通、選手は忙しいので、本当に形式だけの挨拶のことが多い。
しかし、彼女はしばらくその場にとどまって、
私たちとの写真撮影に応じてくれた。
その後も、周囲の人からの挨拶や写真に
丁寧に応じていたイバノビッチ。
私たちの彼女への印象は、「ホント、いい子だなぁ!」のひと言。
プレーする環境にも給するほどに苦労していたという、
先の記事を読んで、スポンサー・メーカーや周囲の人たちへの
ハートのある対応は、そんなバックボーンがあるからなのかな
などと思った次第である。
見た目の華やかさとは裏腹にたくさんの苦労をしてきたアナ。
グランドスラム優勝、そしてランキング1位、おめでとう!
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