Prince SPEEDPORT WHITE 久々試打!

AllstarClassicに向けて、自分のラケット以外は
極力握らないようにしていた。

違うラケットを使って、フィーリングが
混乱するのが嫌だったから。
いつもはここまで拘らないのだが、
今回はさらに真剣だったからなのか、
はたまた自信が無かったのか。

ということで、久しぶりにHEAD PRESTIGE MP以外の
ラケットでテニスをしてみた。

Ken’sでは現在、ラケットキャンペーン中なので、
たくさんの試打ラケットがある。

選んだのはこれ?
Dsc_3449

Prince O3 SPEEDPORT WHITE
Dsc_3441
■ メーカー希望税込価格 \34,650(フレーム)
  (本体価格:\33,000)
■ ヘッドサイズ 100平方インチ
■ ラケット全長 27inch(68.6cm)
■ ラケットフレーム厚 23-25-22mm
■ 平均ウエイト(フレーム) 295g(#2)
■ バランスポイント 33.0cm(#2)
■ フレックス 普通
■ ストリングパターン 16X19

J.イズナーの使用モデルだ。

グロメットが特徴的なプリンスのO3シリーズも完全に定着した感がある。

最初に出たときは正直、かなりの違和感があった。
振り抜きやすいけれど、その味付けが極端すぎて
軽すぎるように感じたし、スイングが安定しないとか、
ボール負けするような印象もあった。

コンセプトはよく分かるのだが、普通のモデルから
このO3グロメットレスに乗り換えるには
まだまだ改良が必要な気がした。

しかし、見た目でコンセプトが分かるこのシリーズは
素材革命という見た目では分かりづらい他社モデルに比べ、
確実にユーザーの支持を得ていった。
それはシャラポワの影響も大きかっただろうし、
日本においては杉山愛の影響もあっただろう。

個人的には、初代のO3ホワイトは、
それほど簡単なラケットじゃないと思っている。

やっぱりシャラポワはデカイし、肩幅も広いし、筋肉もあると思う。
何度かシャラポワの横に並んだことがあるけれど、
彼女の顔は、173cmのワタクシのはるか上にあった。
だから、日本の女性がそのまま彼女のスペックと
ストリングテンションで使うのは無理だ。
シャラポワが市販スペックそのままを
使用しているのかは知らないが。

とはいえ、ハードさをおさえるために
ストリングのテンションを落としてしまうと、
そのグロメットの特性から、ストリングが暴れて
コントロール性がスポイルされてしまう。

ベストなセッティングを見つけるのが非常に難しい
ちょっと癖のあるラケットがO3だった。
周辺のコーチや関係者からも同様の評価だったような気がする。

ところが、そこは技術力のプリンス。
シリーズ新製品の発表とともに、その独特な癖が
見事にプラスに転化されていく。

それは、「ここまでやるか」と思わせたスピードポートの発表で、
ほぼ文句の無いレベルに到達。
劇的に使いやすくなった。
Dsc_3446

そして今回、5時・7時方向のグロメットまでが切り込まれるという
さらなる進化を見せた今回の「SPEEDPORT WHITE」。
Dsc_3448

果たしてストリングが暴れないのか?
そんな思いを抱きつつ試打。

まったく問題無かった。

基本的にツアー系寄りのホワイト、辺に軽量トップライトでも無く、
非常にバランスが取れている。
シリーズの特徴である振り抜きの良さは、そのまま。

また、テンションに関わらずストリングが暴れることも無い。
しっかりとスピンを掛けたい状況でも、
ボールにストリングが引っかかってくれる。
特にネット際に沈めたいパッシングショットなどでは
文句の無い回転量のボールが打てる。

打ち込みたい時はしっかりボールを弾き飛ばし、
沈めたい時はボールをくわえる。
非常にコントローラブルなモデルである。

もちろん、何も考えずに打てるラケットでは無い。
同シリーズの「SPEEDPORT BLACK」に比べれば
若干のハードさはある。
しかし、初代のO3WHITEのような扱いにくさは
完全になくなり、幅広いプレーヤーにマッチするモデルである。

個人的におすすめしたいのは、
O3ホワイトで肘や腕を痛めた方。
おそらくこの「SPEEDPORT WHITE」では、
その心配は無いであろう。

ブリッヂ部の振動吸収システムとあわせて、
快適な打球感が得られるはず。

ツアープロが使用するモデルにして、一般のプレーヤーでも
じゅうぶんに満足のいくモデルだと思う。

プリンスさん、良い仕事してます。

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