ダニエルによると、初めて日本に来た頃、試合のトスの
「ラフorスムース?」がよく分からなかったとか。
アメリカじゃ「UP or DOWN?」が一般的なんだと。
他に何か言い方あるの?と聞いたら、
「え~と、P or d かな」って。
それプリンスのラケットだけじゃん!ホントかなぁ?
ということで、プリンスの新製品です。
(無理やりのマクラ話)
朝も早よからプリンス新製品展示会の
行われる高輪テニスセンターへ。
O3(オースリー)からスピードポートと、
テクノロジー革命を起こしたプリンス。
次なる仕掛けはと期待しつつ会場へ。
今回は全15機種と怒涛の新製品リリース。
これから発表になるウイルソンもそうですが、
なんかスゴイ数出しますね。
さて今回の目玉は、シャラポワ&杉山効果もあって
爆発的なセールスを記録したあの機種。
そう、O3ホワイトが、スピードポートに進化。
すでに杉山はスピードポートブラックライトに持ち替えていますが、
シャラポワはまだO3ホワイトのまま。
そのホワイトがスピードポートになりました。
発表されたのは3機種のホワイト。
フェイスサイズ 100平方インチ
フレーム長 27インチ
ウエイト 310g
ストリングパターン 18×19
価格 35,700円
すでにヤンコビッチは使用中。
シャラポワもテスト使用中。
全豪以降に使用する可能性が高いそうです。
他のホワイトよりストリングパターンが密になっているのが特徴。
フェイスサイズ 100平方インチ
フレーム長 27インチ
ウエイト 290~300g
ストリングパターン 16×19
価格 34,650円
スピードポートホワイトのスタンダードライン。
J,イズナーがテスト使用中だそうです。
フェイスサイズ 100平方インチ
フレーム長 27インチ
ウエイト 265~270g
ストリングパターン 16×19
価格 33,600円
スピードポートホワイトのライトバージョン。
O3ホワイトライトのセールスを考えれば、当然といえる設定です、
O3スピードポートホワイトと、以前のO3ホワイトとの違いはここ。
フレームサイドのグロメットがスピードポートになったのは
もちろんですが、この部分が大きく違う。
ブリッヂサイド部のグロメットもスピードポートになりました。
以前のモデルはこの部分は普通のグロメットでした。
これによって、よりO3の効果であるスィートエリアの
広がりが実感できるとか。
振り抜きも良さそうです。
実はもうひとつ、スピードポートには大きな特徴があります。
初代のO3シリーズのフレーム構造は2つのラケットフレームを
張り合わせたものでした。
つまりフレーム内にグルリと壁があることになります。
そのためフレーム剛性も上がった代償に若干打球感が硬かった。
ですから、シャラポワの優雅なイメージだけでO3ホワイトを使うと、
結構ハードさに驚いたりすることになるわけ。
ワタクシは個人的に、非力な女性が「シャラポワのラケット使いた~い!」
と、O3ホワイトを使うことには否定的で、故障の一因になるのではと
危惧しておりました。
そんな簡単なラケットじゃないよと。
まあそれもO3ホワイトライトの発表で大部分は解消されたのですが。
そんなフレームの硬質感を出していた張り合わせ構造が、
スピードポートからはチューブ構造になりました。
つまりフレーム内部に壁が無い。
その分、適度なしなりもある扱いやすいシリーズなったのですね。
グロメット形状の変更が視覚的に分かりやすいところなのですが、
ワタクシは、この内部構造の変更が非常に大きな要素であると
思っています。
スピードポート以降、好き嫌いの出やすい独特の打球感が
若干スポイルされて、非常に使いやすくなりました。
個人的にはスピードポートのほうがダントツに良いと思います。
ホワイトがスピードポートになるのが遅すぎたくらいかと。
さて、試打してみました。
現在発売中のスピードポートブラックと比べると
若干ハードなモデルであると思います。
やはり、ホワイトはホワイト。
この位置づけは正しいと思います。
ただ、以前のO3ホワイトよりはマイルドで使いやすい。
プロホワイトはストリングが密な分、面剛性が高く、カチッとした
打球感になっていますが、ホワイト、ホワイトライトは
かなり幅広く使えるモデルじゃないでしょうか。
ライトは女性でも十分に使えます。
振りぬきの良さはさすがスピードポート。
打点が食い込まれそうな時にも修正がきくように思います。
スピンは、引っ掛けるようなイメージで回転量を増やすことも簡単。
自分の思いのままに高い弾道、沈める弾道描けます。
(プロホワイトは少し難しい)
さすがベストセラーモデルのホワイト。
見事な進化を遂げています。
他にも新製品があったのですが、それはまた次回に。
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