♪飛んで、飛んで、飛んで、飛んで、飛んで、飛んで、・・・♪(by円広志)
というテーマソングがピッタリなラケットです。
ということで、なかなか触手の伸びなかった飛び系のラケットですが、
自分の好みばかり追ってはいけないと、貴重な練習日、
1セット目はこれで戦うことに。
フェイス面積 740cm2/115inch2
平均ウェイト 250g(UUSL)
長さ 27.8inch
フレーム厚 27~29mm
平均バランス 35.5cm
ストリングパターン 16×17 PCP
推奨テンション:48~58
価格 オープン(実勢価格3万円前半)
見ての通りの飛び系、パワー系のラケットです。
見た目もかなりアバンギャルドといいますか、
近未来兵器といった佇まい。
映画「ブレードランナー」にでも出てきそうな感じ。
モデル名にもありますが、このパワーアームが
その未来的パワーの源。
どうです?このギミック。
完全に独自路線を走ってます。
パッと見、「こんなんで折れないの?」という気もしましたが、
この部分の剛性はかなり高いみたい。
まあ、考えてみれば、すぐ壊れるようなラケットなんかを
作るはずも無く、当たり前のことなのですが、
この成型でこの強度は意外な気もしました。
さて、早速打ってみてひと言。
「飛ぶ・・・」
え~と、それ以外の言葉が見つかりません。
最近、これ系のラケットをほとんど打っていなかったのもありますが、
ラケットそのもののパワーがボールを飛ばしてくれるとは
まさにこのこと。
一瞬グっとボールをくわえたあと、
バヒュ~ン!と打球がすっ飛んでいきます。
当然、ワタクシのスイングでフラット系のショットを打った日には
ほとんどのボールがアウト。
スピンをしっかりかけて、ベースライン内にボールを
おさめなければいけません。
そのギミックのためか、打球音も独特。
ラリー相手のウチのボスが、「ガット切れた?」「折れた?」と
聞いてくるほどの特殊な音。
これも近未来のイメージなのだろうか?
基本的にはスイングスピードがゆっくりめの
力に自信のない方にお勧めです。
本当にラケットパワーアシストを感じられると思います。
テニスラケット界の電動自転車とでも申しましょうか。
VOLKLは昔から独自のテクノロジーでコアなファンの多いメーカー。
(長塚京子プロも一時はVOLKL契約プロでした)
このDNXシリーズのようにパワー系のモデルはどこまでも飛び、
ツアー系のモデルは極端に硬くて難しいという、
かなり両極端のラインナップを持つメーカーというイメージがあります。
その間をうまく埋めたのが、同社の新ブランド「BORIS BECKER」だと思います。
日本ではあまりメジャーなイメージが無いのですが、
中身のあるモノづくりしているメーカーです。
ちなみにメーカー名は「フォルクル」で通っていますが、
練習仲間のダニエルは「ボルクル」と発音しています。
(ダニエルもVOLKLユーザー)
アメリカではそう読むのだろうか?
とにかく飛びを体験したい方は、一度打ってみてください。
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