今までほとんどバボラのラケットに縁が無かったワタクシ。
なんとなく、ただなんとなく縁が無かっただけ。
最近、あれこれ試打する機会というか、
ようやく試打する気になって、
なかなか良いラケットつくってるんだなぁなんて
いまさらながら思っている次第です。
ということで、今日の試打ラケットは・・・
アエロストーム
フェイス :98平方インチ
ウエイト :320g
フレーム厚 :20,5~22.0mm
価格 :35,700円
前回の試打で、ピュアストームがいたく気に入ったので、
この「ストーム」がアエロになるとどうなるか興味津々。
カタログによればアエロシリーズは、
「強烈なトップスピンが打てる、次世代ラケット」とあります。
(完全にナダルにおんぶに抱っこのコピーだなぁ)
ワタクシ、アエロシリーズの可変ビーム(フレーム厚)が
今ひとつ馴染めないんだな。
手元でググッとしなる感じがどうも・・・
で、アエロストーム。
(「アエロ」を変換すると「和えろ」と出てきて鬱陶しい)
フェイス部はワタクシの好きなボックスクレーム。
そして、ほとんどフラットなビーム。
フェイスの終わるブリッヂ部あたりから少しずつ
アエロフォルム状に細くなっていきます。
この薄っぺらいスロートがどうもねぇ・・・
まあ、いいや。
試打、試打!
打球感自体は、フェイス部フレームの形状のせいか、
ピュアストームっぽい、若干硬質な感じ。
ただ、ピュアストームほど、「カツン!」という
乾いた打球感は無い。
若干、ソフトな当たりを感じます。
この辺がアエロシリーズたる所以で、
スロート部の形状によるしなりと
このフレームに仕込まれた
コアテックスシステムのせいだと思われます。
コアテックスシステム
グリップ上部のV字の部分がそうです。
このシステム、かなり振動吸収性が高く、
打球感が非常にソフトになります。
う~ん、ワタクシ個人としてはこのシステムは要らないなぁ。
やっぱりしっかり打ってる感触が欲しいし、
自分の意思が伝わるイメージを薄めたくないので。
なんていうか、カリカリに回るエンジンのマニュアル車を買っておいて、
足周りだけエアサスとか、フニャ足のセッティングにしちゃったみたいな。
(分かるかな?)
しっかりした当たり感が出せるフェイスなんだから、
振動を吸収しちゃったらもったいない。
ある程度、「ガツン!」でいいんじゃないかと。
でも。それだと「アエロ」じゃなくなっちゃうか。
難しいところです。
さて、その他。
ピュアストームよりもウエイトがあるわりには、取り回しは非常に良い。
フレーム形状やカラーリングのイメージもあると思うけど、
ダブルスの接近戦でも十分に対応可能。
打球感がソフトな分、スピンは引っ掛ける感触は薄い。
個人的には「ピシッ!」と、ストリングの端で引っ掛ける感じが
好きなんだけど、これはフェイスを転がす感じ。
といっても、結果的に十分なスピンは得られますけど。
ナダルのアエロプロドライブよりも硬派なラケットだと思います。
というより、ナダルもこっち使ったほうがいいんじゃないかな。
(大きなお世話)
ワタクシはアエロプロドライブよりこっちが好きです。
ここまでバボラを試打して思ったこと。
ストリングのセッティングには気をつけたほうが良い。
テンションが低すぎると、途端にボワボワに飛びすぎる、
感触も何も無い、ただの飛びすぎラケットになります。
特にアエロシリーズはそう。
自分の体が対応できるギリギリの線で
キッチリ張り上げたほうが良いかと思います。
今まで、プロ選手たちがなんであんなピュアドライブみたいな
飛びすぎラケットを使っているのかが理解できなかったけど、
高めのテンションで張り上げると、それなりにハードなモデルに
なるんだと気がついて納得した。
なかなか奥の深いメーカーです。
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