まだこれからすべきこと、しなければいけないことはたくさんあります。
忘れないこと、続けることです。
頑張ろう、日本!
あまり季節感の無い家族である。
子供が小さかった頃には出していたクリスマスツリーも
もはや誰も喜ばないとか、犬がいるからという言い訳で
ここ数年は見ていない。
何より家族の予定を合わせることが難しくなった。
ワタクシ、妻の仕事、長男の部活、13歳児のテニス。
全然都合が合わず、皆で揃って何かをするのが難しいと言うか、
そこまでの労力を使わなくなった。
そんな我が家にもクリスマスはやってくる。
当日は誰も予定が合わずだったのだが、
前日はワタクシもめずらしく家にいた。
「クリスマスだし、たまには酒でも飲むか」
とコンビニに行こうとしたら、妻からワインのプレゼント。
ありがとう。
ワタクシ、何も準備してないけど・・・ゴメン。
駅前で買ってきたケーキ。
いかにも駅前で売っていそうなベタなタイプ。
皆で切り分けて食べる。
子供たちに聞いた。
「プレゼント、何か欲しいものある?」
「特にない」(長男)
「謎解きはディナーの後でのDVD」(13歳児)
「うーん、却下」
以上でクリスマスは終了である。
何の風情もない我が家なのだ。
さて、有明コロシアム。
今年もたくさん足を運んだ。
大会、イベント、試合、セミナー、何日有明にいたのだろう。
自宅から比較的近く通勤経路内ってのはありがたい。
先月のことだけど、今年最後の有明は
日本テニス事業協会主催のセミナーだった。
講師は神谷コーチ。
実は神谷さんとは同年代、セミナー前後も近況や情報交換など
色々と話が出来るのも楽しみのひとつ。
全国を飛び回り、広い視野でテニス界を捉えている
神谷さんならではの切り口はとても興味深い。
そしてなぜか毎回、セミナー中に突然ワタクシに話を振ってくる。
寝ていないかの確認なのか?
安心してください。
聞いてますよ。
神谷さんのセミナーは何度も受講しているが、
今回もたくさんのヒント、刺激をもらえた。
そして、それをどう消化し、どう取り入れようか暫し悩んだ。
本論のテニス技術の話ではなかったが、
この日いちばん心に引っかかったこと。
神谷さんは言った。
今日集まってくださったコーチの皆さん。
これからは会社に所属しているだけでは食べていけません。
どこに属しているかではなく、どんな皆さんであるか、
何が出来るか、何を持っているか、何を売れる自分か。
それがないコーチに将来はありません。
うむー、確かに。
厳しい言葉だが真理だろう。
コーチという職業は良くも悪くもある程度確立された。
インドアテニススクールが増え、事業効率が向上し、
安定性も増すことで運営会社の規模が拡大した。
昔はフリー的なコーチが多かったが、
現在は会社に所属するコーチが増えた。
新卒のコーチも増えた。
いわゆる「就職先」としてこの仕事を選ぶということ。
それは健全な職業という意味では素晴らしい。
ある意味、この業界に足りていなかったことでもある。
一方でサラリーマンコーチも増えた。
実際、会社に属していればサラリーマンなのだが、
マインドまでもサラリーマンのコーチも増えたような気がする。
会社なので当然なのだろうが、会社がキャリアパスを示す。
それに沿って勤め上げれば良い・・・のだろうか。
いや、それじゃ厳しいってことなのだ。
業界規模からも定期的に新卒や第二新卒を
継続的に大量に受け入れながらそのペースで
事業が拡大していくわけではない。
どこかで人は溢れるし、会社も特段のスキルの無い社員を
抱えていくことは負担になるだろう。
テニス以外に複数の事業チャンネルを持つ企業なら
別事業に移動吸収する方法もあるが、それは少数だ。
とあるセミナーでスクール運営会社の経営者の方が言った。
「高いお金払って40歳、50歳のコーチにいて欲しいと思いませんよね?」
口にする人が少ないだけで、ある意味真理である。
組織にも顧客にも必要とされる何かが無いといけない。
定型業務をこなせるのは普通のことでしか無い。
テニス技術なのか、レッスン技術なのか、企画力なのか
はたまたウェブ構築なのか、商品企画、イベント企画、
文章力なのか、これなら彼にという「強み」を持っているか。
テニスコーチ、テニス業界だけの話では無い。
世の職業人のすべてに言えることだと思う。
手に職、資格は強い。
つまるところ最後に一番強いのは物を作ることなのかもと思う。
組織の力は大事だが、それを構成しているのは個々の力。
ぶら下がりでは生きていけないだろう。
それはきっと皆分かっていること。
じゃあ、どうする。
分かっちゃいるけど・・なかなかねぇ。
それは生きていけない。
神谷勝則という唯一無二の商品を売っている神谷さんからの
「ぶら下がってちゃ食っていけませんよ」という言葉。
あらためて自分のこれまでとこれからを考えさせられた。
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