お台場にて。
ダイネーゼといえば、バイクギアブランド。
ヘルメット、革ツナギ・・・
バイク乗りだった頃、欲しかったけど、高くて買えなかったなぁ。
さて、ワイルドスピード9を観に行ったのが先週。
映画も久しぶりだなぁなんて思いながら、
奥側の上演館に向かうと・・・
え?!!燃えよ剣が映画化だって!!
マジですか!!
「燃えよ剣」といえば、司馬遼太郎の名著。
幕末の混沌した時代を、新撰組そして土方歳三に焦点をあてて描かれた名作。
ワタクシの座右の書の一冊でもある。
「燃えよ剣」は、ずいぶん昔にメーカーの担当者だったTさんに紹介いただいた。
それまであまり司馬遼太郎は読んでいなかったのだが、
「ぜひ!ためブロさんは感じるものがあるはず」と薦められ読んでみた。
幕末ものっていうと、政治駆け引きや活劇的なものが多いが、燃えよ剣はそれではない。
Tさんも言っていたのだが、この本は組織論を語ったもの。
もちろんドラマも勇猛な戦闘シーンもあるといえばあるのだが、
風が変わるだけで、官軍から逆賊へなど、時代に翻弄される組織や、
その中でどうあるべきかを貫いていく話でもある。
特に新撰組の組織改革は時代の変化によって、
適宜組み替えられていく「変化対応」が素晴らしい。
これぞ土方歳三の才覚であり、この時代にいるべくしていた人物である。
この本を読んで土方歳三の生き方に感銘を受けた。
組織の掟において、一切妥協をしない姿勢。
それがどんな者であっても例外は認めない。
組織が緩むからである。
新撰組副長として近藤勇を支え、組織のために信念を貫く。
時にはエキセントリックに、時には冷酷に、しかし組織を動かすためにはブレない。
そして、ポジションや支配欲ではなく、組織のためにすべきことをする。
歳三のナンバー2の美学こそが、
自身のロールモデルであると深く感じ入ったのを覚えている。
組織はかくあるべき、そしてこう率いるべき。
そんなことを教えてくれた「燃えよ剣」。
もう何度読み返しただろうか。
まあ、ワタクシはナンバー2であったこともあるような無いような。
そして現在はナンバーいくつもでないような立場ではあるが、
規模に関わらず、チームを率いるうえにおいては、バイブル的なものでもある。
そんな「燃えよ剣」が映画になるとな。
主演は岡田准一。
これドンピシャじゃないかな。
その他出演者も豪華だし、これ観にいくでしょ。
いやぁ、また楽しみが増えた。
とりあえず、本もう一度読み返そう。
仕事仲間のみんな、迷ったらこれを読むのが良い。
信念を貫くとか、思惑や政治に流されないとか、理不尽な力に屈しないとか結構大変だけど、
変な打算や計算ではなく、信念、真理のもとに動こうと思えるはず。
オススメです。
コメント