今年もウインブルドンの福井プロからハガキをいただいた。
毎年、楽しみにしているハガキだ。
毎回、メッセージをくださるのだが、
今年は「戦い続けましょう!お互いに」とのこと。
戦うレベルが天と地ほど違うとは思うのだが、
とても嬉しいお言葉だった。
いつもお会いすると、
「頑張ってる?戦う姿に勇気もらってるから」
と励ましていただける。
もったいないお言葉にいつも感激する。
ワタクシがテニスをはじめた頃のスーパースター、福井プロ。
高校生の頃はインターハイでサインをいただいただけ。
あとは雑誌でしか見たことが無い。
その後、関東に出てきて、何度も試合を観に行った。
信じられないほど細かい動きをするフットワーク。
針の穴を通すようなコントロール。
決して大きくは無い体で、次々と相手を倒していく。
それはもう、憧れたものだ。
完全に雲の上の御方である。
そんな福井プロに、ワタクシなんぞの存在を
知っていただいていること、そのものが奇跡だ。
福井プロを見て、憧れて、テニスを続けて、この業界の
端っこにいることを知っていただいていることは
ワタクシの励みだし、存在意義だと思っている。
田舎に帰ると必ず、自分がテニスをはじめたコートに寄ってみる。
そこは、高校一年生のインターハイで、
福井プロにサインをもらったコートでもある。
あの頃は、いつまでテニスと付き合えるかなんて
考えもせずに、ただただボールを打っていた。
バックハンドのトップスピンなんて、
外国人の打つものだと思っていたし、
ボールも黄色ではなくて、白だった。
今もそのコートに行くと、カワサキのラケットカバーに
福井プロにサインをしてもらった8月5日を思い出す。
故郷の市営テニスコートと福井プロは、
ワタクシのテニスの原点である。
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