
レックインドアテニススクール西東京
デビューの方も再デビューの方も一緒に楽しみましょう!
ファーストメンバー受け付け中!
明治通り、原宿あたり。

古着屋、西海岸。
福岡空港横の道路にこの店の巨大看板がある。
通るたびに「西海岸。なんだっけ?」とずっと気になっていた。
これかぁ。
さて、イップスになった話。
何年も前だが、こんなことがあった。
プロコーチのテストで散々な思いをしてきたワタクシだが、
何の因果か、そのテスターになっていた。
この経緯についてはあれこれあるのだが、それはまた別の機会に。
で、プロテスト。
実はテスター側も超緊張する。
だって、それで食っているコーチ達の資格判定をするってことは、
その人の仕事人生を判定するようなものだから。
ということで、打球テストの送球は特に緊張する。
上位資格では指定ゾーンへの打球は6球中1球のミスしか認められない。
たった1球のミスが合否を分けるのだ。
その1球でテスターの送球が逸れたら・・・そりゃもう送球する方もド緊張なのだ。
あるプロテストの日、ワタクシは送球を担当した。
何とか無事に打球テストは進んだのだが、ボレーの送球が1回少し逸れた。
ルールでは、テスターの送球が逸れた場合、カウントせずに出し直すことになっている。
つまり双方やり直しがきくので、あまりに重くとらえずに
「もう1球いきます」で良いといえば良いのだが・・・
1球のミスに動揺したワタクシ、その後も数球、送球がズレてしまった。
受験生の結果には響かなかったと思うが、自分としてはかなり落ち込んだ。
テスト終了時、打球テストで組んでいた先輩テスターが言ってくれた。
「まあ、あることだよね。ボクもうまくフォローできなくてごめん」
落ち込んでいたワタクシは、「すみませんでした・・」としか言えなかった。
そこに主任テスターが冷たく言った。
「困るんだよね。クレームになったりするし」
やっぱりダメだったのだ。
ツルハシで頭を殴られたくらいのショックを受けた。
その日からワタクシは球出しが出来なくなった。
イップスに掛かったのだ。
ボールを出そうとすると、手が震えてラケットが安定しない。
ちゃんと出そうと思えば思うほどにラケット面がブレて、
とんでもない方向にボールが飛んでいく。
コーチとしては致命的な状態である。
なんとか立て直そうと思っても、あの時のひと言が頭に浮かんで、
胸が締め付けられ、腕が硬直し、逆にグリップには力が入らなくなる。
実はワタクシ、その頃はもうコートには立っていなかった。
マネジメント系の業務が忙しくなり、レッスンしていなかったから、
まだ良かったというか、仕事を辞めるようなことになはならなかった。
が、テニスをする機会はあるわけで、自分のプレーもおかしくなってしまった。
思い切りスイングしたフォアはまだ良いのだが、ショートラリーなどの
ゆっくりしたフォアはラケットがブレてまともに打てなくなった。
当然、ラリーの1球目の球出しもおかしくなってしまい、
1バウンドさせて出したり、バックハンドで出したりという状況だった。
もうテニスを辞めようかと思ったし、テスターも辞退しようと考えた。
結局、半年ほどその状況が続き、最終的には練習と工夫でなんとか克服したのだが、
今もあの時のひと言を思い出すと、右腕が痺れるようなおかしな感覚になる。
それを言ったあの方は、そんなことは覚えてないと思うが、こちらは絶対に忘れられない。
テニス人生を無くしそうになったほどのひと言だったから。
イップスは新人コーチもよく掛かる。
デビューしたてのレッスンで送球が逸れて、
お客様が変な反応をしたとか、そんなことで簡単に掛かるのだ。
責任感の強いタイプほど、かかりやすい。
そんな時に追い打ちみたいな言葉をかけたら・・・辞めるよね、きっと。
それだけ言葉ってのは重い。
気持ちは痛いほど分かるから、何とか助けたいと思う。
かける言葉選び、対応法は慎重に・・である。
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