なんだろ、このクルマ。
めちゃ雰囲気ある。
さて、これまでたくさんの退職者を見送ってきた。
見送ってきたといえば聞こえは良いが、
ワタクシが引導を渡して辞めてもらった人も少なくない。
もちろんそれなりの理由(問題や不祥事)があってのこと。
その方々には恨まれていると思うが、それはそれで仕方がない。
そういうパターンとは別に辞めた方々も多数。
人は辞めるときに本当の理由を言うのだろうか。
いや、本音を言って辞める人はほとんどいない。
当たり前の話だが、上手くいっていれば辞めることもないわけで、
退職理由は基本的にネガティブなものだ。
どうせ辞めるのに今さら揉めたくはないだろうし、
狭いこの業界に留まる可能性もあるから、
後ろ足で砂をかけるようなして評判を落としたり、
本音を言ったことで、何らかの邪魔をされたくはないだろう。
多くの人は無難な理由を考えて、無事に辞めることを選ぶ。
もちろんその中には精一杯の抗議が散りばめられていたりするかもしれないが、
去られる側もどうせ辞める人間の話など聞く気にもならないし、
多くの場合、本当の退職理由は幾重にも包まれ、組織の将来に活かされることはない。
多くは黙ってそこを去るから、教訓も改善点も残してくれない。
組織の経験値も積み上がらない。
だから組織や人や仕組みに問題があったとしてもそれは変わらず、退職者は出続ける。
基本的に退職率の高いところには何らかの問題があると考えた方が良い。
ただ、前述の通り、それを見つける、それに対峙するのは難しい。
自らを振り返り、出来ることはなかったか、対応は正しかったのかを自問するよりも、
去った者を「あいつは逃げた」「弱かったよね」と言う方が楽なのだ。
退職は組織にとって本当に大きな痛手だ。
人材は戻っては来ない。
せめてそこから何かを学ばないと。
テニススクールも毎月のように退会者が出る。
退会をお申し出いただく際、フロントスタッフはその理由をお聞きする。
引っ越し、怪我、出産、進学等、やむを得ない理由も多いのだが、
実は一番多いのが「忙しい」というもの。
もちろん本当かどうかはわからない。
まあ、これも無難な理由なんだろう。
コーチが自分のクラスの退会届を見て「〜さん、忙しいんだな」と、
そのまま捉えたとしたら、相当おめでたいダメなコーチだ。
週1回・90分のレッスンに来れない忙しさって相当なものだ。
これまで来ていたんだし。
単純にその方の人生や生活の中で、テニスレッスンの優先順位が下がったってこと。
つまり多少無理をしてでも通い続ける価値が無くなったのだ。
本当に「忙しい」場合もあるだろう。
だがコーチとして丸呑みはいかんと思う。
「忙しいけど、やっぱりテニスはやりたい」と思ってもらえる商品かってこと。
辞めた人のことばかり考えてもってのはあるけど、
やっぱりそこからも何かを考え、得なければと思う。
目を背けず、勝手な解釈をせず、事実の振り返り出来てるかな。
気をつけなければ・・・
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