いよいよ今日からBJK CUP。
大坂なおみもチームジャパンに帰ってきた。
チケットはほぼ完売らしいけど、WOWOWが中継してくれるらしい。
https://wod.wowow.co.jp/program/199611
会場に来られない方はTVで応援してください。
さて、「この子、ネクタイは無理」
30数年前の母親の言葉である。
もちろん、ネクタイを結べないとか、そういう意味ではない。
なんならアイビーファッションにかぶれて、
中学生の時分からブレザー&レジメンタルタイを締めていた。
「あなたにはサラリーマンは無理」という意味である。
国家公務員、農水省の役人の家で育ったワタクシ。
お酒も飲まない父親は、毎日18時には帰宅。
夕食は家族揃って、TVを消して正座をして食べるのが日課だった。
「会社」という概念はなかった。
父親は「役所」に行くものだと思っていた。
コンサバな家に育ち、小学校の時の将来の夢は公務員だった。
そんな福島の高校生が大学で千葉に出てきた。
ここでも何度か書いているが、アルバイトしていた喫茶店の常連のお姉さんたちと
夜な夜な明け方までジャズのかかるスナックで飲んで朝帰り。
昼前くらいに起きて学校へ。
学食で180円のカレーを食べて、授業は出ずにボーリングかアルバイト。
毎日、アルバイトと女の子とお酒とジャズと、ちょっとテニスの日々。
2年生になるときには実家に学業不振の通知が届く始末。
テニスコーチ、横浜の叔父の経営するお店で飲食のアルバイト。
千葉での夜遊びに加え、横浜は伊勢佐木町のクラブ(当時はディスコ)通い、
そのまま早朝に湘南は辻堂や鵠沼あたりで波乗り。
そりゃ、忙しくて大学に行く暇がない。
あの頃、ミュージシャンを目指していたり、画家だったりと色んな人に出会った。
公務員だけが仕事じゃないことを初めて知った。
そんなわけで、大学3年で将来なんて考えるわけもない。
ある時、父親が言った。
「とにかく公務員試験を受けろ。あとはなんとかするから」
つまり、資格さえ取ればどこかに入れてやるってことなんだろう。
「いや、いい。興味ない」
「公務員は安定しているし、いいと思うぞ」
「おもしろそうじゃないからいい」
そんな言い方はしていないと思うが、ようはその気にならなかった。
公務員を貫いた父親にとっては酷な反応だったかもしれない。
その時、母親が言い放った。
「この子、ネクタイは無理」
これまでのワタクシを見ていれば、正しい見立てである。
が、そんなこと言いますかね、息子の進路に。
しかし、それがまさに正しいと思えるような人生が・・・
という話は、また次回のココロだ〜。(小沢昭一)
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