チーズとか、昔のこととか。

仕事

「色んなものにかけてどうぞ」だって。

「かけちー」ってネーミングもナイス。



さて、昔のことだけど忘れないって話。

前にも書いたけど、取引先に偉そうにする人って確実にいる。
漫画やドラマの世界ほど極端じゃないけど、
そういうのってやっぱりある。

スポーツ業界も
「あなた売る人(メーカーさん)、私買ってあげる人(ショップやスクール、コーチ)」
って関係性ってあるんだろうな。

仲の良いメーカーさんと話していると、
「昔はあのお店でえらい目にあいました」
なんてのも山ほど聞くし。

営業で店に入った途端にストリングマシンのパーツ(クランプ)投げつけられたとか、
「ふざけんじゃねぇ!」と提案書を投げつけられたとか。
もちろん何らかの不手際もあるんだろうけど、
人として越えちゃいけないラインてあるよね。

しかし、そこまで強く出られる関係性ってなに?

ワタクシは取引先のメーカーさんや
営業に来られた方にそんなことはできないなぁ。
されたことはあるけど・・・


その昔、いや大昔のこと。
当時いた会社でテニス用品の取り扱いを全メーカーに広げようと提案した。
ちょうどトップも同じことを考えていたのか、提案が通り、
メーカー各社と取り引きをさせてもらうための商談を段取りした。
当然、何の伝手もないので、知り合いのショップなどに紹介してもらい、
メーカーさんと会わせていただいた。

そして商談。
ある会社は丁寧に対応してくれて「これから一緒にビジネスを」と言ってくれた。
ある会社は「おたく、どれくらい売れるの?」とメッチャ横柄な態度だった。
確かにまだ何の実績もないテニススクールだから
「年間これだけ売ります!」とも言えないけど、それはなかろうと。

特に極端だったのは、当時流行り始めたナイキを扱っていた某社。
「うちの商品扱いたいって? 売る力あるのかなぁ」(笑)
いくら強気のブランドだってそんな態度するかねと思った。

ちょっと前までは、紹介してくれたショップに
シューズ1足持ってきて納品してたくらいなのに、
AirMaxが売れ始めたら手のひらを返したように横柄になったそうだ。
当然、取り引きなんてしてもらえるはずもなく、ナイキは扱えなかったけど、
たぶんこの会社はもう無くなっている。
そりゃそうだ。

あの時にどこの会社がどんな態度だったかは忘れない。


その後、売上を順調に伸ばして、メーカーさん仲間からの繋がりで
ある会社さんの方を紹介いただいた時、
「どうしてウチには取り引き口座がないのでしょう」と聞かれた。
無いんじゃなくて、取引してもらえなかったんですよって説明した。

「あまりに上からで・・・やっぱり世界に名だたる大企業グループの
スポーツブランドはウチなんか相手にしないんだなと思いました」

「その時、ウチの誰が行きました?」

「Aさんです」

「すみません。それウチの姿勢じゃなくて、Aの姿勢です」

話をしてくれたその方はとても丁寧な良いかたで、
結局、取り引きを始めることになった。
その方とは今もお付き合いは続いている。


立場が変わって急に態度が変わる人もいる。
例えば、取引先の担当になって、直接商談していた時は
会えばすっ飛んできて、あんなに下手に出ていたのに、
担当じゃなくなった途端に会ってもろくに挨拶もしない。

部署が変わったわけでもないし、その人が恐ろしく偉くなったわけでもない。
同じ部門の仕事をしているのは変わらず、単に担当ではなくなっただけ。
なのにすっかり知らない人の顔になっている。

結局は「仕事」だったんだなと思う。
いや、「仕事」ってことで合ってるんだけど、肩書きとか売上とか、
決定権とかそういう取り引きの要素とテクニックで見てたのねって。

もちろん、偉くなって態度が・・って人もいる。
あんなに一緒に取り組んで密に仕事してたのに、
出世したら急に「あなた誰でしたっけ」みたいな。

まあ、「気軽に話しかけてくれるなよ」ってほどのお方なのだろう。
こっちは何も変わってないし。


会社の看板や名刺の肩書きで態度が決まるってどうなのよ。
子供じゃないからある程度のことは飲み込むけど、
あまりに露骨で失礼なのはねぇ。

大昔のあの時、本当に親身になってくれて、
「お互いが良くなるように取り引きしましょう」と言ってくれた方々は
今も良い形でつながっている。

あの時に来てくださったYY社のSさんは巡り巡って今も担当してくれている。
H社のKさんも会社組織も変わったけど、今も担当だ。
出会って来て、人として互いに認め合った皆さんは
会社が変わっても、担当が変わっても、今もお付き合いがある。

ペエペエだった昔、(いや、今もそんなに偉くないけど)
その頃にされた失礼なことは忘れないし、良くしていただいたことも覚えている。
結局、誰に対しても振る舞いは大事だよってことだと思う。
若い人たちに偉そうにしちゃダメってことは身にしみているのだ。
ホント、された方は忘れないからね。


ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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