1勝とか、やっぱりとか。

仲間


まだこれからすべきこと、しなければいけないことはたくさんあります。
忘れないこと、続けることです。
頑張ろう、日本!

 

1勝19敗である。

結婚記念日の朝。
いつものようにPCに向かって朝仕事。

Googleカレンダーでスケジュールを確認していて、
今日が結婚記念日ということに気づいた。

すかさず「今日、結婚記念時じゃん」と言ってみた。
妻より先に口に出すことが肝心。
先に言われたら負けである。(そうか?)
なんせ毎年忘れてるからね。

ということで、初勝利である。
寿命を考えると、この先、全勝しても勝ち越せるかは微妙。
ボーナスポイントとかないかな。

夜はワインで乾杯。
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これだけ?
そうこれだけである。

記念日を大仰に祝う習慣のない我が家である。
日々が幸せであることが大事なのだ。
面倒なだけって話もあるけど。

 

さて、帰省最後の夜。
小学校からの友人と飲んだことは先に書いた

「もう一軒行こう」とヤツが歩き出す。

「たしかこの辺にいい感じの店があったはず」

「はず・・って、行きつけじゃないのか?」

「20年前に行ったかな」

「そんな店、残ってんのか?」

「あるよ、きっと。あれ?どこだったかな」

若干あやしい階段を登り始めるヤツ。

思い出した。
昔からコイツの気まぐれに付き合うとロクなことにならない。

小学校の時、「ちょっと寄り道しよう」と言われ、
ついていくと、おそろしく遠くの山の上に登らされた。
帰りは崖みたいなところを滑り降りて、
服がドロドロどころか、命の危険さえ感じた。

日がとっぷり暮れた頃にようやく帰宅。
どこまで寄り道してたのか?と親に問い詰められた。

高校の頃、「ちょっと寄り道しよう」と言われ、
自転車でついていくと、車でも遠いようなところまで連れて行かれ、
帰りは向かい風で自転車が全然進まず、這々の体で帰ってきた。

ある時は「練習しよう」と言われ、
吹雪の中、自転車で山裾のテニスコートに行き、
遭難するんじゃないという天気の中、ラリーをしたことも。

そう、コイツはそういうヤツだった。
そしていつもそれに振り回されてきたんだっけ。

記憶をフラッシュバックさせていると
幸運にもその店はまだあった。

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昭和な雰囲気がなかなか良い。
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店員さんと話したら、
どうやら20年ぶりじゃないってことが判明したけど。

二人でバーボンを飲む。
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数分後、ヤツが言った。

「あのさ」

「なに?」

「オレ、酔っ払った。帰ろう」

「は?まだ一杯目も飲んでないぞ」

「眠いんだよ。おにいさん、お会計して」

何年たっても相変わらずだった。
まあ、でもこうやって二人で遊んできたんだよな。

「オレ、こっち。お前はあっち」と言い残して
歩いていくヤツを見送りながら、
「次はいつかわからないけどまた飲もう」と言ってみた。

ちなみにワタクシはタクシーの距離を歩いて帰った。
真っ暗だけど、懐かしい道を汗だくで歩いた。
また帰ってこよう。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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