居残り

伊達さん、すごいなぁ。

シドニーで予選を勝ち上がったうえに、
本戦1回戦ではペトロワに勝利。
2回戦はアザレンカに破れたが、
全豪オープンに向けて好スタートだ。

しかし、どこまで行くんだろう。
トレーニングでの追い込み方も半端じゃないし、
復帰直後とは体つきも別人だ。
若手の選手もこれくらいやってるのかな。
あそこまでの体の若手選手はあまり見ないけど。

とにかく日本テニス全体が刺激を受けていることは間違いないだろう。
変な表現だが、伊達さんに続いて頑張って欲しい。

さて、恒例の火曜テニスをした。

正月から子供とテニスをしてはいたが、
考えてみればこれが自分の初打ちだ。

結果は散々だった。
もう評価に値しないほど調子が悪い。
いや、調子だとか偉そうなことを言えないほど悪かった。

ボールが見えない。
スピンのタッチがつかめない。
サービスが強く打ち込めず、徐々にスピン量だけが増えていく。
スマッシュはことごとくミス。
途中で自分が嫌になったほど。

ダニエルは自分にもワタクシにも怒ってるし。
しかし、ダニエルってなんであんなに怒るんだろうか?
あれだけいちいち怒っていて楽しいのかな?
組んでるこっちは、正直、ツライよ。

で、終わると、「今日はOffDayでした。次はOnDayね」だって。
ちなみに、「OffDay」ってのは「ダメな日」ってこと、
「OnDay」は「良い日」のことだ。

「Maltさん、次はOnDayになります、きっと」って、
あれだけ怒ってたくせに、恐るべし切り替え方だ。
アングロサクソンてのはこうなのか?

とにかく、ワタクシ自身、メチャクチャだったのは確か。
凹みつつコートから引き揚げるも、どうにも納得がいかない。
ふとコートを見れば、めずらしく1面空いている。

 「澤村コーチ、ちょっと付き合って。ラリーしたいんだよ」

コートに戻り、居残り練習。

あまり時間が無かったのだが、集中して真剣ラリー。
体の動きをチェックしながら、感触を掴んでいく。
納得いくレベルには程遠いが、少しでも打っておいて良かった。

終了後、澤村コーチに相談。

  ワタクシ   「どうにも調子の悪い時とか、波ってある?」

  澤村コーチ 「ありますよ」

  ワタクシ   「そういう時ってどうする?」

  澤村コーチ 「あれこれ、打ち方と変えたり、考え方を変えたり~」

  ワタクシ   「そうなんだ。いつも安定した同じ打ち方に見えてたけど」

  澤村コーチ 「いや、自分の中では細かく変えてるんです」

その後、あれこれ質問しつつ、アドバイスをもらう。

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偉そうにワタクシに講釈を垂れる澤村コーチ。

ウソ。
本当に勉強になりました。
教えを請うのに、立場とか年齢は関係無いのだ。
ホントにありがとうございました。

ほんの少しだけ光を見つつ、バックヤードへ戻る。
ボスがいた。

  「どうした?」

  「あまりにテニスの調子が悪いので、居残り練習してました」

  「ふ~ん、そんなの明日の朝になれば治ってるよ」

  「そ・・・そんなものですか?」

  「そんなもんだ」

やっぱり、元が違うのか?
でも、ワタクシは凡人だから、練習以外に道は拓けないだろう。

とにかく、メチャクチャなのが分かって良かった。
テニスを舐めちゃいけない。
反省しつつ、真剣に取り組むことにしよう。

テニスの神様、スミマセンでした。

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