正式名称は「有刺鉄線」だ。
あの大仁田厚がリングに張り巡らして
デスマッチをやった、あれだ。
関東地方ではどう呼ぶのかは知らないが、
ワタクシの育った東北地方の子供たちは
「バラセン」と呼んでいた。
たぶん、薔薇線なんだと思う。
薔薇みたいに棘があるから。
先日、エストーレホテル&テニスクラブに行くのに
東金の街を歩いていたら、歩道脇の道端にバラセンが。
最近はすっかり見かけなくなったと思ったら、まだあるんだ。
昔は、畑の柵とか、空き地の柵とか、
そこらじゅうにバラセンが張り巡らしてあった。
今思えば、危険極まりない処理だが、
「入るなよ!」って気合はよく伝わった。
それでも子供たちは器用にくぐり抜けたり、
乗り越えたりしてたけど。
ワタクシ、小学校の頃、自転車に乗っていて、
バランスを崩してバラセンに突っ込んだことがある。
しかも錆び付いていた古いバラセンだったから、
なおさらダメージは大きかった。
幸いにも顔は無事だったが、足に大きな切り傷を追った。
今も左足の膝から下に大きな傷あとが残っている。
今だったら、こういうのって問題になるんじゃないのかな。
ほぼ凶器みたいなものを道端に仕掛けてるわけで、
「ぶつかったほうが悪い」って理屈は成り立たない気がする。
今も地方に行けば、結構残ってるんだろうか?
もう、乗り越える勇気は無いなぁ。
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