試打ラケットのコンディションは大事である。
人気モデルの試打ラケットはかなり使いこまれていて、
ストリングがヘタっていることも少なくない。
また、ストリングの種類やテンションについても
必ずしも好み通りとはいかないのが難しいところ。
そんなわけで、そのへんの事情を割り引いたり、
付け足したりして試打をすることも多い。
で、このラケットはそのままのコンディションで掛け値なく非常に良かった。
良かったと言うと、悪かったものがあるのかという話しになるので、
正確には、「好みだった」という意味である。
EX03 REBEL105
フェイスサイズ 105平方インチ
ラケット長 27.25inch
フレーム厚 21.0-21.0mm
ウエイト 295g
バランスポイント 33.0cm
ストリングパターン 16×19
グリップサイズ 1、2、3
メーカー希望税込価格 \34,650
現在、Ken’sはラケット試打キャンペーン中。
各メーカーさんのお奨めラケットがズラリと並んでいる。
その中から少しずつ試打をしていたのだが、
このREBELはかなり後回しになっていた。
かなり良いラケットだとの評判は聞いていたのだが、
このカラーリングに圧倒されて、少し腰が引けていたのと、
プリンスだったら、まずはグラファイトから試打したいとか
そんなことを思っていたからである。
年末、今回のキャンペーンのお奨め機種をほとんど打ち終えて、
いよいよREBEL105に手を伸ばしてみた。
ボックス形状のフレームだし、フラットビームと、
スペック的には非常に好みである。
21mmのフレーム厚はEX03グラファイトよりも1,5mm厚い。
フェイスもグラファイトより5平方インチ大きい。
つまり、グラファイトよりもあつかい易いであろうということ。
グラファイトも素晴らしいラケットだと思うが、
やはり使い手を選ぶような気がする。
フレーム上部などでヒットした場合、飛びもそれなりになる。
ちゃんとセンターで捉えるか、負けないパワーで振りなさいと
言われているような気がするのだ。
で、REBELは、見事にそこを補ってくれる。
多少のオフセンターでも、フレームのビビリ感などはなく、
ラケット全体でしっかりとボールを飛ばしてくれる。
かといって、当てるだけで簡単に飛んでいくということもなく、
いったんボールをくわえ込んでから打ち出してくれる。
このほんのわずかな粘り感は、コントロールやスピン調節に
安心感を与えてくれるように思う。
フレームで300gを切るウエイトは扱いやすい。
ネットプレーにおけるとっさの動きも苦にならない。
フレーム負ける感じも無いので、
速いパスでもボレーが失速しない。
今回使った試打は、G2サイズにグリップテープ無しのもの。
つまりワタクシがいつも使うよりは少しだけ細め。
そのためオフセンターヒットで、グリップが手の中で回ってしまったり、
フェイスがぶれるかと心配したのだが、それはなかった。
EX03プログリップのフィット感のおかげかもしれない。
かなりしっとりと吸い付くグリップだと思う。
新しいうちならオーバーグリップは要らないくらい。
ごつすぎない打球感はサービスにも好印象。
自分がフラットに当てたいのか、スピンを掛けたいのか、
どの程度の回転量にしたいのかなど、感じやすいように思う。
感じる前にあっという間にボールが離れていってしまうことも無いし、
打っても打っても、衝撃のほうが先にきてしまうことも無い。
かなり絶妙な打球感だと思う。
あと、スピードポートはどうなのかというと、
初期のO3のようなクセはなくなっているし、しっかり市場に馴染んだ
システムなので、逆にこれが最大の特徴ってことも無いと思う。
ただ、この振りぬきやすさなどを普通にしてしまった
プリンスのテクノロジーはスゴイと思う。
結果、かなり気にいった。
ブリヂストンのX-BLADE FORCE3.15MIDもかなり気にいったが、
ワタクシの現在の体力と筋力と練習量では、このツアーモデルで
打ち抜き続けるのはやはり厳しい。
かといって、ヤワ過ぎないという意味では、
このREBELはドンピシャなのかもしれない。
次に使うとしたらこれかなと思うくらい良かった。
フェイスサイズの安心感もあるし、そのためヘビートップスピンも
不安無く思い切り振りぬける。
もちろんフラット系で叩いてもフレームは負けない。
回転を自在に使いこなしたいスピン系のハードヒッターにどうでしょう。
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