勘違いの有明

ひき続きまたまた長塚京子ちゃんのお話です。

日本中のテニスファンを驚かせた、
あの「フェドカップ 日本vsドイツ」のときのことです。

あの日、ボクは有明に試合を見に行っていました。
しかも、前日の夜に京子ちゃんに電話をして用意してもらったチケットで・・・
(加えてお世話になっているお客さん(というか友達)の分まで 用意してもらった。)

あの日の有明は、伊達がグラフに歴史的な勝利を収めた瞬間、
興奮のるつぼと化し、このコロシアムが今まで
こんなに盛り上がったことがあるのだろうかと言うほどすごかった。
(プロレスを除く)

しかし団体戦ですから、本当の勝負はこれからです。
沢松がフーバーに敗れ、どちらが勝つかは長塚/杉山の
ダブルスにかかってきました。

しかもあせったドイツはグラフとフーバーの帰国予定をキャンセルし、
急遽ダブルスに当ててきたのです。
まあ、結果は皆さんがご存知の通り、
ダブルスにも勝ち日本が勝利したわけですが、
ことはダブルスのはじまる前の練習コートで起こりました。

日本の勝利のかかったダブルスの前、
京子ちゃんと杉山は外のコートでウォーミングアップをしていました。
当然、そこにはたくさんのギャラリーが・・・
ボク達もチケットのお礼を言おうと、
コートの横で練習が終わるのを待っていました。

するとボクを見つけた京子ちゃんがこちらにやって来て、

  京子:「あっコーチこんにちは。
       今日は来ていただいてありがとうございます。
      チケット分かりましたか?」

  ボク:「京子、ありがとう。頑張れよ!」

  京子:「はい。頑張ります!」

ギャラリーの人達は、「あの人誰?コーチ?」とひそひそ・・・
突然、1人の男性がボクのほうへ・・・

  男: 「どうですか?ふたりの調子は。」

  ボク:「えっ?」
     (やば。オレのことコーチかなんかと勘違いしてるよ(汗))

  男: 「勝てますかね?」

  ボク:「う~ん。どうでしょう。」(長嶋監督風)

~中略~ (この間いろんなキャラで話す。)

  男: 「相手はグラフペアみたいですね。」

  ボク:「まあ、全力でやるしかありませんね。
       結果は後からついてきます。」(松岡修造風)

  男: 「そうですね頑張ってください。
       お忙しいところスミマセンでした。」

  ボク:(ああ、ビックリした。ナショナルコーチの皆さんゴメンナサイ。)

いやいや、その人すっかり信じ込んで話すもんだから、
否定も出来ずに会話してしまいました。
あの時のギャラリーの方、ゴメンナサイね。
ボクはただの知り合いです。

その後、もちろん試合は燃えに燃え、
松岡は応援旗を振りに振り、
チケットを手配したボクは仲間に(1日だけ)尊敬され、
そんなこんなの有明の1日でした。

追記:その後、関口宏の日曜朝の番組に出ている京子ちゃんを見て、
    「やっぱ、あんまり変わってないな。もっとテンポ良くしゃべらんと・・」
    と思ったのは言うまでも無い。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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