Wilson PRO STAFFを打ってみた|名品とか、ラケットの思想とか。

テニス用品

MINI

一度は乗ってみたいクルマである。
ゴルフバッグ、乗るんだろうか?
89万円なら・・・って、福岡だし。

さて、Wilsonの名品といえばPROSTAFF

その昔、ジミーコナーズとクリスエバートが使い始めてスタートしたこのラケット。
当時はたしか6万円くらいと高価で手が出なかった。

数年後、先輩コーチから2本タダで譲ってもらったのだが、
どうにも難しくて、結局使えなかった思い出のラケットである。

ちなみにその先輩コーチは、ワタクシが働いていたクラブの近所のテニスクラブの支配人だった。
練習が好きで、いつでも相手をしてくれるので、毎日のようにお邪魔して練習をつけてもらった。
どこのメーカーとも契約していなかった先輩コーチは道具にも凝る人で、
しょっちゅうラケットを交換しては、使い終わったものをくれた。
毎晩、ご飯も食べさせてくれたし、本当にお世話になった。
その後、クラブを移られて今は何をされているのか。
縁も切れてしまったが、お礼を言いたい方のお一人だ。

ということで、現在のWilson PROSTAFF CLASSIC

■フェイスサイズ:97平方インチ
■ウエイト:315g
■バランス:310mm
■ラケット長:27インチ
■ストリン:16×19
■フレーム厚:21.5mm
■グリップ:G2 / G3
■価格:オープン(税込4万円くらい)

伝説のPROSTAFFのラインが違った形で入れられているのがデザイン的特徴。

これをカッコいいと思うかどうかは、それぞれの感じ方で。
ワタクシは初期のデザインが好きだなぁ。

とはいえ、この辺りは初期型を思わせ、ファンにはたまらない感じ。

やっぱりカッコいいわ。

そしてPWSも。

フェイスの3時、9時に配された膨らみというかウエイト。
発売当時、このウエイト配分が面ブレを抑制してくれる画期的なシステムだと思ったけど、
実際のところはよく分からないが、効果があるから残っているのだと思う。
何れにしても、PROSTAFFの特徴的な部分でもある。
(でも、ULTRA2にも付いてたっけね?)

潔いフラットビーム(厚み)もやっぱりPROSTAFF。

ロゴも含めて、カッコいいわ。

ということで、打ってみた。

おっ!けっこういけるんじゃない?
普通に飛ぶし、あの頃、苦労した硬さもそこまで感じない。
(初期型はフェイスサイズも小さいし)
テクノロジーの進化ってすごいな。

もちろん簡単なラケットではないけど、素直なラケットという印象。
振れば振った分だけ飛んで行ってくれるし、不自然なアシスト感もないのがいい。

フレーム剛性も高く感じるので、反発も悪くない。

ストロークは気持ちいい。
特にフラットドライブ系。
ボールを潰して前へ運ぶような打ち方をすると、実に気持ち良く飛んでいく。
逆に、最近流行りの「ラケットが勝手に回転を掛けてくれる」ような感覚は少ない。

だからだろうか。
自分でボールをコントロールしている感覚が強い。
「打たされている」のではなく、「打っている」、そんなフィーリングである。

バックハンドも悪くない。
というか、むしろ好きかも。

面がブレないので、少々タイミングがズレてもラケットが暴れない。
最近試打してきたラケットの中では、一番「ラインを引くように打つ」イメージが出しやすかった。

ネットプレーもさすが。
ボレーは余計なことをしない。
厚ラケのような「勝手に飛んでいく」感じではなく、当てた分だけ素直に飛ぶ。
だから深さの調整がしやすい。

サービス。
フラットサーブはもちろん、スライスサーブの乗り感がいい。
よくスピンがかかるとは言わないが、狙ったところへ気持ちよく打てる。

なるほど、これがPRO STAFFなんだ。
昔は「難しいラケット」というイメージしかなかった。
でも、今打つと印象がまったく違う。

もちろんワタクシが多少は打てるようになった・・・ということもある?
いや、むしろ力は落ちてるはず。
でも、それ以上にラケットそのものが進化している。

昔のPRO STAFFは、「使いこなせるヤツだけ使え」という雰囲気だった。
今のPRO STAFFは、「ちゃんと振れる人なら付き合いますよ」くらい優しくなった気がする。

もちろん誰でも使えるラケットではない。
黄金スペック300g・100インチから持ち替えたら、それなりにハードルは感じるだろう。

それでも、「難しい」よりも「素直」。
そんな印象が強かった。

それにしても、こうして昔から続くシリーズを打つと面白い。
PRO STAFF、PRESTIGE、GRAPHITE
長く続くラケットには、それぞれ思想がある。
単に性能が良いから残っているのではない。
「こういうテニスをしてほしい」
そんなメーカーからのメッセージが込められているような気がする。

だからラケットを替えるというのは、性能を替えるだけではない。
テニスそのものを少し変えることなのかもしれない。

数十年ぶりのPRO STAFFは色んなことを考えさせてくれた。
やっぱり名品なのね。

かつての思いをという方はもちろんだけど、
PRO STAFFってどうなの?って人にも使ってもらいたいな。
オススメです。(誰にでもじゃないけど)

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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