その他にも、夢と消えたラケットがあります。
ヤマハ YFG50
キャッチコピーは、「ヤマハのチョコレート」でした。
まだウッドラケット主流の中、ヤマハはグラスファイバーという
革新的な新素材のラケットを次々とリリース。
それが、「YFGシリーズ」でした。
最初に出たのが「YFG30」。
フレーム厚がほとんど均一のフラットビーム構造。
ウッドラケットに比べると飛びは良いけど、
やはりしなりが無いし、コントロールし切れない。
そんな中、第2弾として登場したのが「YFG50」。
スロート部が若干薄くなっていて、グラスファイバーながら
微妙にしなり感が得られるわけです。
食いつきも良いし、スピンも掛かる。
何より、「ピシュ~ン」という独特の打球音にしびれました。
先輩から借りて打ってみたらもう欲しくてたまらない。
あれやこれやと親に交渉し、家の雑用を一手に引き受けて
ようやく1本買ってもらいました。
たしか、1万6千円くらいだったのかなぁ。
フタバヤやカワサキなどの国産ウッドラケットが
7千円くらいですから、ほぼ倍くらいの値段だったような。
もう、うれしくてうれしくて、自転車の後ろのカゴに突っ込んで
練習コートまで超ダッシュ!
コートに着いて、「さあやるぞ!」と思ってカゴを見たら、
なな、なんと、ラケットが無い!
どうやら、どこかに落としたらしい。
来た道を急いで戻ったけれども、どこにも無い。
結局、そのまま出てきませんでした。
ああ、思い出しだけで涙が・・・(またかいっ!)
拾った方、返してくださぁ~い!
28年前ですけど。
と、こんな思い出ばかりのワタクシでした。
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