いたれりとか、Prince PHANTOM100インプレとか。

テニス

有明で開催されたITF TOUR BLUESIX OPEN。
酷暑だけどエアコンの効いたインドアという恵まれた環境。

観戦用の椅子も贅沢なもの。
お金掛かってるだろうなぁ。


さて、Princeの新製品・PHANTOM 100インプレだ。

先日のテニスで打ってみます?と貸してもらったのがこちら。

”テニスコートとブルイクとプレステージとピュアドライブとプリンスとワタシ”である。


実はここ最近はプリンスのラケットを打つ機会がなかったので、
ありがたく打たせてもらう。

メッチャきれいなカラーリング。
TOURシリーズのホワイトもそうだけど、最近のプリンスはデザインもいい。


Prince PHANTOM 100(プリンス・ファントム100)

■フェイスサイズ:100平方インチ
■ウエイト:305g
■バランス:315mm
■ラケット長:27インチ
■フレーム厚:20.0-22.0-20.0mm
■ストリングパターン:16×18
■グリップサイズ:1,2,3
■価格:¥39,600(税込)


プリンス・ファントムの新製品、100だ。
ファントムといえば、薄めのフレームなのにメッチャ飛びが良かったり、
スピンもひっかかりが良かったりと、ワタクシ的には不思議な先進性を感じるモデル。
そのファントムが今度はどんな進化を見せているのか興味津々である。

フェイスサイズは100と扱いやすい設定。

ウエイトは305gってことで、いわゆるゴールデンスペックとは微妙に違うが、
広めのユーザーレンジを狙って来た感もある。

今回の進化の目玉は素材。

プリンスお得意のテキストリームに「ザイロン」要素が加わった。

テキストリームといえば、スウェーデン製の高品質カーボン。
薄くて軽くて強いという3拍子揃った高級素材。
このテキストリームが搭載された恩恵は大きく、
以降のプリンスの味付けはかなり自由度が上がった気がする。

そしてそこに加わったのがトワロン、さらに今回とって変わったのがザイロン。
このザイロン、パワーが出る上に振動吸収性が非常に高いそうだ。
そんな夢のような素材なのね。

ということで、打ってみた。


いいわ!これ!飛ぶ!!

テーパー(ラケットの厚み)が極端じゃないのもあるけど、しなりにくせがない。
ナチュラルなフレックスで自然なフィーリングでボールが飛んでいく。


今回、打ったのは、O3ではないノーマルグロメット。

そんなこともあってか、面圧しっかりでたわみすぎないのも良い。

フレームもボックス系、あえて「系」という微妙なボックス形状が、
適度なしなりと飛びを両立させている。
そして厚いフレームじゃないのに反発もあり飛んでくれる。

極端な打球感ではないのだが、高次元でバランスが取れている感じ。
「飛ぶ&咥えて掛かる」という、少し大げさだけどかなりの贅沢ラケットだ。


305gのウエイトながら振り抜きも悪くない。
フレームの薄さもあいまってか、いつもより鋭いスイングが出来る感じがある。

いわゆるツアー系のハードスペックではあるのだけど、
決して使いにくくはなく、高次元のプレーを目指すプレーヤーの助けになることは間違いない。

スピンもよく掛かる。
ノーマルグロメットなので、ストリングがボールを引っ掛ける感じではなく、
フェイスがくわえて潰しつつスピンがかかるフィーリング。
これもワタクシ好みの打感である。

このファントム100、ATS(アンチトルクシステム)や、
ストリングがフレーム内でもストレートに通るパラレルホール、
2ピース構造のスロート(グロメット)など機能が満載なのだが、
てんこ盛りのゴチャゴチャ感はなく、とにかく素直に攻撃的なモデルになっている。


この日、基礎練習からゲームまで使ってみたが、すんなり馴染む使いやすさ、
そして凸凹のない自然なフィーリングがとても良かった。

で、問題がひとつ。
なんとこのファントム100、発売が9月。
こんなにいいラケット、どんだけ待たせるんですかって感じだ。

ショップさんではすでに予約受付も始まっているよう。
つまり欲しい方は今から予約しておかないと発売日に入手出来ないかもってこと。

とにかく攻撃的で使いやすい、ファントム100。
気になる方は2本まとめての予約がオススメである。

ああ、また打ちたいぞ。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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