おじゃまとか、WIMBLEDONの思い出とか。

テニス

写真を撮ろうとするとやって来る。

邪魔です。

さて、懐かしいラケットをゲットした。


これ、わかるかな。


そう、WIMBLEDON ALLPROである。

WIMBLEDON は80年代の終わり頃に日本中に溢れていたブランド。
多くのテニス愛好家、クラブプレーヤーが手にしていた。

その中でも、ALLPROは中心的なモデル。
プリンス・グラファイトにちょっと似たクセのないフォルムは大人気だった。
グラファイトよりも安く、3万円くらいだったのもあると思う。
(プリンス・グラファイトはたしか9万円)

そんなALLPROをゲット!
というか、日本プロテニス協会の理事長から強奪・・・じゃない、いただいた。

カバーもきれい。


特徴的な丸いフェイスとブリッジ。

ブリッドが真っ直ぐじゃないのがグラファイトと違うところ。


フレームサイド。

フェイスサイズは98平方インチなのね。


実はこのALLPOROは「MIGHTY」

しかもDEMO機。

そして新品未使用。

理事長、なんでこんなの持ってるんですか?

実はこのラケットを皆が使っていた80年代後半、
ワタクシはコーチ駆け出しの極貧時代でラケットが自由に買えなかった。
もちろん、どこのメーカーも契約なんかしてくれなかった。

ワタクシが活動していた界隈のクラブにはたくさんの会員さんがいて、
毎日、毎週テニスを楽しんでおられた。
そんなクラブの1面をスクールで使っていたので、会員の皆さんは面白くはない。
そして若造のなりたてコーチだから、嫌味を言われたりとあまりいい思いはしなかった。
なんでこの人たち、こんなひどいことを人に言えるんだろうって。

そんな方々が使っていたALLPROってこともあって、欲しかったけど
同じものを使いたくないなとの思いもあったり。

結局、同じWIMBLEDONで、ブリッジが2本入っているSUPER SERVEという
モデルを買ったことを覚えている。
何とか2本買って、大事に使いながら試合を回ったっけ。
これも現在は1本も手元にないのが残念。

ちなみにクラブメンバーもそんな人ばかりではなくて、
試合に行くのを応援してくれたり、ご飯を食べさせてくれたり、
自宅に呼んでくれたり、誕生祝いにウェアをプレゼントしてくれたりと
めちゃくちゃお世話になった方々もいた。
現在のワタクシはそんな皆さんのおかげで生きていると思っている。
ありがとうございます。

そんな昔の複雑な思い出が散りばめられているWIMBLEDONラケット。
あの頃には戻りたくないなと思いながら眺めている。
というか、1日でも昔には戻りたくないよね。(みんなそうじゃない?)

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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