ラヴィクレールとか、HEAD SPEED 2024 MP インプレ!とか。

テニス

某所の集合住宅。

これって、ツールドフランスのラヴィクレール チームのカラーだよね。
la vie claire
オーナーさんが自転車好きなんだろうか。

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さて、HEAD SPEED 2024インプレ。

前回は初代SPEEDの話で終わっちゃったんで。

今回発表になったSPEEDは5機種。

SPEED PRO/MP/MPL/TEAM/PWRだ。

まずは基本機種のMPを試打。

フェイスサイズ:100平方インチ
ウエイト:300g
バランス:320mm
ラケット長:27inch
ラケット厚:23mm
ストリングパターン:16×19
価格:39,600円(税込)

いわゆるゴールデンスペック。
扱いやすさの極みね。


今回のデザインは前モデルの斜めのカットラインが
上下2箇所になっているのが特徴的。
ひとめでHEADと分かるデザインがより洗練された印象だ。

さらには、フレームの触りごごちが微妙にマットというか、ベルベットのような手触りに。
ベルラック社というスイスのカーボン塗装のスペシャリストと共同開発して、
ソフトタッチの塗装を実現したそうだ。
この塗装で高級感マシマシになっている。
いい感じ。(ナデナデ)


早速、打ってみる。

柔らかい! ん?この表現で合ってる?

初代SPEED PROと比較するのも何だけど、
ボールとラケットがガツン!とぶつかり合う感じは消え失せて、
しっかり、そしてソフトに掴んでくれるフィーリングが前面に出ている。
SPEEDって、こんなだったっけ?

ここ数年、どこのメーカーも高品質、高弾性のカーボンを使うようになって、
フレーム剛性はどんどん上がり、弾きが良くなり、硬質なフィーリングに振れていった。
いわゆる「カンカン」としたフィーリングだ。

それが一昨年発売モデルあたりから、その波が戻されて、
少しソフトなフィーリングで「くわえ感」もありな方向に
バランスが取れたモデルが増えてきたように思う。

バボラ・PUREDRIVEなどはその代表格で、
かなり高いRA値でカンカンに飛ぶラケットだったが、
現在発売中のモデルは絶妙なホールド感が味付けされている。
このホールド感を残しながら、飛びを犠牲にしない味付けは見事で、
歴代で一番使いやすいPUREDRIVEじゃないかなと思っているほど。


あ、HEAD SPEEDの話だった。
最近のHEADのテクノロジーで、フィーリングにいちばんに効いているのが
AUXETIC(オーセチック)だと思う。
打球による衝撃で可変する構造の素材なのだが、説明は・・AIにお願いしてみた。
ある物体を引き伸ばしたとき、力の方向と垂直な方向も縮まず、全体が広がる性質。”

よくわからん・・・
自己修復材などへの応用が期待されているそうだが、難しい説明はさておいて、
とにかくこのオーセチックがフレームに配されることで、
打球感がソフトに、そしてホールド感が増すという魔法の素材なのだ。


このオーセチックの恩恵でラケットの扱いやすさは格段に向上する。
これまで、「ちょっとハードかも」と思ったモデルも
「使えるんじゃね」と思える打球感に変わる。
この変わりっぷりは明確で、近年のHEADのメインテクノロジーは
オーセチックじゃないかとワタクシ的には高評価をしているのだ。

そしてこのオーセチックが今回、2.0バージョンになり、
グリップ部分にも搭載された。

そのご利益は大きく、よりソフトに扱いやすく
変化を遂げたSPEED2024モデルになった。

いや、これはすごいわ。
腕に過度な負担がかからなそうな打球感。
かといって、ホールドしすぎて飛ばないってことはない。
この頃合いが絶妙なバランスで仕上がっている。

いいわ、使いやすい!!
しんどくないし、飛ぶし。


グランドストロークでは、フラット気味に厚く当てると、
しっかりスピードの乗った打球が飛んでいく。
ただただパワーですっ飛ばないので、安心感もあるのが大きい。
それがオーセチックマジックなのか。


スピン系を打ってみる。
ストリングで引っ掛けるというよりは、くわえて潰して掛かるみたいな感じ。
自分でコントロールしいる感じがあるので、スピン量の調整もしやすい。
ドロップショットでソフトに落として戻すのもやりやすかった。
パワーだけじゃない、テクニック系にも強いのはうれしい。


ボレーはどうだろう。
コントローラブルという言い方が合ってるのかな。
すっ飛ばないギリギリのラインでちゃんと飛んでくれる。

柔かめな打球感ながら、フレームパワーもあるのが特徴的。
安心感もありつつ、ちゃんと攻撃ができるという、ウソみたいな使いやすさ。
かなりオールラウンドなモデルという印象だ。


サービスを打ってみた。
もうちょっと引っかかり感でスピンを掛けたい気もしたが、
スピンが掛かりにくいわけではない。

ワタクシ的には、ストロークはくわえ感が欲しいし、
一方、サービスは弾き感、引っ掛け感全開でいきたいという、
相反するわがままなフィーリングが好きってことなので気にしないで欲しい。

どっちを優先するかってことでいうと、
打球自体、しっかりスピンもかかっているし、
フラットに当てた時にはボールもすっ飛んでくれるので、
結果ありきってことで、このSPEED2024の打球感が正解なのだと思う。


SPEED MPは、前作とモールド(フレーム)は同じってことだから、
オーセチックなどでの味付けでここまで進化させたってことだと思う。
SPEED派じゃなかったワタクシでも「SPEEDいけるじゃん」と思ったくらいだし、
いや、HEADの開発力ってすごいわ。

今回はSPEED MPを使ってみたが、
とにかく安心してオールラウンドに使えるモデルだと思った。
今回のMPなら女性でもいけるんじゃないかと思う。
どれくらいの時間、振り続けられるかは試した方が良いと思うけど、
男女問わず、オールラウンドなテニスを展開する方にオススメしたい。
攻撃、守備、両方とも負担少なくいけるんじゃないかな。

いいわ〜、SPEED MP!!オススメ!


ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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