味噌汁とか、売り手市場とか。

仕事

スシローに行った時の定番。

あおさの味噌汁。
磯香りがしてとても美味しい。


さて、人手不足である。

日本中どの業界も人手不足にあえいでいる。

テニススクール業界も例に漏れず・・・
というか、これまでに経験したことのないほどの人手不足である。

「誰かいい人いない?」は常套句だった。
スクールからメーカー担当者さんへとか。

思い起こせば、ワタクシも20年前から言ってる気がする。
そしてメーカーさんは「どの取引先でも言われてます」と答えてた。

で、「いい人材」が転職市場に出ることはなかなか無い。
そもそも「いい人材」は今いる場所で評価されて、ちゃんとやっているから動かない。
回転寿しのようにグルグル回っている人材はそれなりの理由があるのだ。

それでも数年に1回、人材が市場に出ることがある。
そこを逃さず、自社に誘えるかどうか。
それは普段からの関係づくりと情報収拾力だ。

いい人材は、本当にタッチの差で決まってしまう。
本当に欲しい人材なら、チャンスの神様よろしく、
絶対にその瞬間を逃さないことだ。


とはいえ、この未曾有の人材不足。
優秀な人材どころか、アルバイトさんも含め、テニスコーチが足りない。
少子化で若年層が減っていることもあるし、コロナで学生テニスの場、
つまりサークルが壊滅状態だったことも響いている。
テニススクール業態の屋台骨を支えていた学生層が激減したのだ。

ならばどうするか。
多くのスクール事業者が新卒採用、中途採用、そして一本釣りに必死だ。
言ってみれば空前の売り手市場である。


就職氷河期なんて時代があったのは本当なのかと思うような活況を呈す採用市場。
一般企業も一転、採用攻勢に出ているから、
テニススクールのコーチになろうって人材はますます減っている。

テニス専門学校からの採用を考えても、実は専門学校の生徒数も減っている。
これまででテニスコースを廃止してしまった学校も多い。
つまり、金の卵も減っているということだ。


中途採用市場も同様。
人が足りないから、即戦力が欲しい。
どこかのスクールで数年のコーチ経験がある人材は即採用だろう。

少し前までは年齢の壁があった。
「う〜ん、その年齢断だとちょっと難しいかな」
なんなら今は、50歳過ぎのコーチ経験者も社員採用される。
こんなことこれまではなかった。
それだけ業界が人手不足ってことだ。

事業者は、採用者を選ぶ時代から、選ばれるフェーズに入った。
つまり、「どんな会社か」が問われるってこと。

その仕事をするのが、その会社である理由があるか。
なぜそこで頑張るのか。

報酬? 
福利厚生?
目指すこと?
雰囲気?
独立支援?

今、企業の存在意義が問われている。
ただテニススクールをやっている会社は選ばれない。

人生をかけられる会社か。
力を発揮できる会社か。
現社員が生き生きと働いている会社か。
魅力的なトップ、上司や先輩、仲間がいるか。

最近の若者には、残業が少ないとか、休みが多いとか、
そういう要素もかなり重要だろう。

人材を確保するってことは、求人誌にお金を払うってことじゃない。
その会社がどんな会社ってことが問われているような気がする。
待遇はもちろん、社風、文化、キャリアパス等々、
ここで頑張ろうと思ってもらえる会社として成立しないと、
人材不足で倒れることだってあるくらいの状況だと思う。

今、テニスコーチはどこにでも行けると言っても過言ではない。
「レッスンが出来る人手」という意味ではだけど。
売り手市場にあぐらをかいている人たちも、
それはそれで痛い目を見るぞと思うが、
企業の本質を問われる時代になったことを本気で認識して
「選ばれる会社」をつくらなけれは未来はないと思う、今日この頃なのだ。



ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP