サーティーワン
小さいダブルがあるって知ってた?
これなら無理なくダブルを楽しめる。
ワタクシ的定番は、ロッキーロード&キャラメルリボン。
って、いい歳してサーティーワン?て気もするけど。
さて、某日夜、西脇一樹プロからLINEが。
「今、電話していいですか?話があって」
部下や選手から「話がある」って申し出は身体に悪い。
どうした? なにかあった? まさか辞めたいとかじゃないよねと、
悪い想像がまず浮かんでしまう。
ドキドキしつつ西脇プロに電話。
「どうした?」
「忙しいところすみません。ちょっと悩んでて」
(やっぱりか・・・ドキドキ)
「何に悩んでるの?」
「ラケットなんですけど」
(え?ラケット?)
「ラケットがなんだって?」
「どうもしっくりこなくて、変えようかなって」
「変えるって、HEAD以外にするってこと?は、ないよね?」
「はい、HEADさんにはお世話になっているのでそれはないんですけど」
どうやら現在使っているプレステージがしっくりこないらしい。
「ふ〜ん、じゃあプレステ以外にしたいってこと?」
「まあそれも含めて、何がいいかなって」
「そうか。まずプレステの中で変えてみるのもひとつだよね」
「そうなんですよね。ストリングパターンも違いますし」
「たわまないのがいいの?それとも多少ストリングが動いてひっかかる方がいい?」
「うーん。どっちかなぁ。今の以外打ってないんですよね」
「どっちのフィーリングを優先するかでも違うからなぁ」
「場面によってどっちのフィーリングも欲しいんですよね」
(何じゃそりゃ!!)
「それか、パワーが欲しいならラジカルって手もあるよ」
「内山さんはラジカルですよね」
「そうだね。たぶんチューンしてるけど、パワーを優先したのかな」
「やっぱりラジカルってパワー出ますか?」
「出るよ。前に周一が打ち比べた時、軌道も飛び出しも全然違ったもん」
「あ、その動画見ました」
「ラジカルはぶっ飛んでてボールが暴れてたでしょ」
「はいそうでした」
「結局、あの後、コーチに動画送ったら、やっぱりプレステってことになったよ」
「そうなんですね。じゃあ、グラビティとかどうなんでしょう」
「プレステから変えるならありかもね。
ただフェイス形状が違うから、スイートエリアの違和感はあると思うよ」
「なるほど〜。スピードはどうですか?」
「今のスピードはオーセチックが入って使いやすくなったよ。
オレは前より好きだけど、ちょっとマイルドになったかな」
「そうですか・・・どうすればいいですかね」
すでに15分以上話してるぞ。
っていうか、プロがワタクシにラケットと技術の相談するってアリ?
Team RECのプロ担当ではあるけど、こんなことまで面倒みるんだっけ?
まあでも、これまでもラケットとか、練習場所の相談は受けてるか。
そしてまだまだあれこれラケット談義は続く。
もう30分くらい話してないか?
「でさ、結局、一樹はパワーとコントロール、どっちが欲しいの?」
「両方欲しいんですよね〜」
練習しろよっ!!!!
「もうわかった!一樹に合うラケットつくろう」
「そんなことできるんですか?」
「できるよ。ラケットマイスターって知ってる?」
「知りません」
「選手は皆そこでチューニングしてるよ」
「教えてください!」
「ラケットマイスターの村井さんは30年の付き合いだから頼んであげる。
あと、HEADの何を使うかも決めないといけないから、
HEADの小林さんにもラケット持って来てもらおう」
「お願いします!!」
「そしたら、一樹がこっちに来るんだよ。いい?」
「はい!行きます!」
ってことで、ラケットマイスター村井さんとHEAD小林さんに電話。
無事にお二人の協力を得られることになった。
いやぁ、3人で一緒にゴルフ以外何かするって久しぶりっすね。
それはそれで楽しみ。
一樹には感謝しておこう。
いや、オレに感謝しろよ、一樹。
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