早朝5時。
オールドポルシェが走っている。
運転しているのはおじいさん。
ちょくちょく遭遇するのだが、たぶん同じマンションの方。
こうして走らせてあげることでコンディションを保っているのだろう。
犬の散歩みたい。
しかしカッコいいわ。
今度お願いしてちゃんと写真撮らせてもらおうっと。
さて、いよいよアレが発表になった。
出るの?出ないの?いつ?
言っていいの?まだ?
情報が二転三転したが、世間で一気に情報が流れたので
解禁になったってことなんだろう。
Babolat PUREDRIVE
■フェイスサイズ:100平方インチ
■ラケット長:27.0インチ
■ウエイト:300g
■バランス:320mm
■フレーム厚:23.0~26.0mm
■ストリングパターン:16×19
■グリップサイズ:1,2,3,4
■価格:32,000円(税別)
名機PUREDRIVEの2021年モデルが発表になった。
PUREDRIVEといえば、選手から一般プレーヤーまで
幅広い層をカバーするマルチパーパスモデル。
なんでシリアスプレーのトップ選手と一般プレーヤーの両方にマッチするのか、
不思議でしょうがないが、誰が使ってもその人のパフォーマンスを
引き出してくれるのがPUREDRIVEだ。(そうだ)
実はワタクシ、PUREDRIVEを自分機として使用したことはない。
初期のPUREDRIVEはいいなぁと思ったこともあったが、
モデルチェンジの度に飛びが良くなり、
フィーリングが硬くなっていった気がして、
「あんなカンカンいうのは好きじゃない」と
正直、あまり興味がなくなっていた。
バボラは、PURESTORMを使っていた時期はある。
あのゴンザレスが使っていたボックスフレームモデルだ。
今はPURESTORMというモデルはないが、
ボックスフレームのPURESTRIKEがやっぱり好みだったりする。
ということで、PUREDRIVEはセールス的には大事なラケットだが、
ワタクシ的には、それほどのものではないというのが正直な感想。
モールドは変わっていない。
まあ、どこからも文句も出ないゴールデンスペックだから、
やっぱりこれはこれで良いのだと思う、
で、期待しないで打ってみた。
いい!いいよ!これいいわぁ!
評価一転、すごく打ちやすい。
カンカン言ってた音がなくなった。
打球感から硬さも無くなった。
そして何より、一瞬くわえる感じが出た。
フェイスとフレームの共同作業でクッとボールをくわえてくれる。
長く粘りすぎず、本当に一瞬の「クッ!」である。
そしてそこからPUREDRIVEらしいショットがすっ飛んでいく。
つまりすっ飛んでしまって、あとはボールに聞いてねってのが、
一瞬の「クッ!」によって、自分のフィーリングとして打てるってこと。
なんだろ、この一瞬食う感じ。
ちょっとしたフィーリングなんだけど、すごく大きい気がする。
ボックスフレームが大好物なワタクシ、PUREDRIVE系のすっ飛び感では
コントロールが出来ないし、肘にも手首にも負担がなぁと思っていた。
とにかく1番には自分のフィーリングにならないよねだった。
たぶん、それは自分の腕の無さなんだろうけど、安心感が足りなかったのだ。
しかし、今度のPUREDRIVEの一瞬の「クッ!」はそれをすべて解消してくれた。
パワーはそのままに、コントロール性能が一気に上がった気がした。
料理の達人の塩加減のように、ほんのひと味で劇的に安心感が高まった。
もともとキレは良いラケットだから、スピンの引っかかり感も良い。
トップスピンをヘビーにかけてアングルに落とすのも、
ボレーヤーの足元をねらうのも思い通りに飛んでくれる。
スライスもしっかり乗ってくれて、糸を引くようなボールが出て行ってくれる。
ああ、気持ちいい、この飛び方。
サービスの振り抜きの良さはもちろんだけど、
引っ掛けてのスピン系もよく落ちてくれる。
スライスもキレキレでワイドに相手を追い出せる。
いやぁ、いいよこれ。
Team RECのコーチたちにもとても評判が良かった。
なんか手放しで褒めてるけど、モールドはそのままで
こんなふうに進化させることができるのかって、目からウロコだった。
一つだけ不満があるとすれば、コロナやら様々な大人の事情で、
ちゃんと商品が供給されるのかが、いまひとつ見えないこと。
頼みますね、Babolat VS JAPANさん。
期待してます。
まあとにかく、見かけたら打った方がいいです、これ。
ハマれば、すごい武器になるんじゃないかな。
オススメ!!
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