突き指かと思ったら、骨にヒビが入っていて、
試合も練習も出来なくなってしまった15歳児。
実は彼の担任の先生はテニス部の顧問。
自分もテニスが大好きなとても熱心な先生である。
高等部からしかテニス部はないのだが、
中等部の頃から、練習試合や合宿に呼んでくれ、
「高校になったら、いきなりレギュラーだから」と
目にかけてくれているらしい。
先日、15歳児と担任の個別面談があったらしい。
「先生とどんな話をしたの?」
「詰めが甘いって」
「簡単なテスト問題間違えちゃうとか?」
「いや、決め球でミスるって」
「テニスの話?」
「そう。もっと最後をしっかり決めるようにって」
「勉強の話は?」
「まあ、今で大丈夫だって」
「それだけ?」
「それだけ」
「あとはテニスの話ばっかり?」
「そう」
まあ、彼は成績も悪くないので、そういうことなのかも。
しかしこれって面談ていうのかね。
さて、後日。
今度は先生と保護者の面談。
妻が行ってくれた。
「長かった。15分のはずが40分も」
「なんで?」
「テニスの勝ち方について、延々と」
「勉強のことは?」
「最初の5分くらいかな」
「あとは?」
「ずっとテニスの話。試合の勝ち方をこう説明しておいたとか」
「他には?」
「高校から入学してくれる強い子いませんかねとか。
皆、今から受験校変えるのは無理みたいですっで言っといた」
では、試合についてどんな話をしたのかを聞いた。
「1球目のスマッシュで決まる確率が75%だとすると、
それが外れた場合、2球目で決まる確率は?」
「100分の〜です」
「3球めになると確率はどう変動する?」
「1000分の〜です」
「そこから導き出される答えは?」
なんだこの会話。
さすが数学教師と理数系の15歳児の会話。
「相手のクロスコートにボールを打ち出す時、許容される角度は?」
「〜度です」
「でもそれだと甘い。ラリーを支配するために必要な角度は?」
「〜度?」
「そう、入射角と反射角と・・云々」
彼は闘志をむき出しにして気持ちだけでもっていくタイプじゃないし、
頭がいいので、そんなアプローチで話をしておきました・・だそうだ。
完全にベイビーステップのエーチャンじゃないか。
ノートつけろ、ノート。(苦笑)
どんな高校生活になるのか、楽しみだ。
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