まだこれからすべきこと、しなければいけないことはたくさんあります。
忘れないこと、続けることです。
頑張ろう、日本!
インター出場も叶わなかった
高校3年の夏の終わり。
部活を引退し、燃え尽き症候群のワタクシ、
学校の廊下でいきなり後ろから抱きつかれた。
相手は女子・・・ではなく男子。
コイツとは近づかないようにしようと心に決めていた
ヘビメタ&中性的なヤツである。
ヤツは学ランの下はブラックジーンズ。
髪は明らかに校則違反のロング&パーマ。
今でいうビジュアル系なヤツだった。
学校ではほとんど喋らず、しかしライブでは
ボーカル&リードギターとして豹変するという噂だった。
そんなヤツに後ろから抱きつかれた。
そしてヤツが言った。
「ねえ、バンドやろうよ」
聞けば、文化祭で演るメンバーが足りないのだそうだ。
普段はセミプロばりにあちこちでライブをやっているらしいが、
文化祭だから別の学校の生徒は出演出来ない。
そこでワタクシに目をつけたらしい。
なんでワタクシに?
別のバンドでライブやってたのを知ったらしい。
「なにをして欲しいの」
「ベースが足りない」
「ベース、持ってない」
「やったことあるよね」
「中学で組んだバンドだよ」
「お願い!」
ワタクシは悩んだ。
これまで明けても暮れてもテニステニスで、
ロクに勉強もしていなかったから、
親には引退したここからは受験勉強に集中すると約束していたのだ。
しかし、バンドはやったことがあって、ステージの快感を知っていたから
もう一度、演ってみたいなという気になった。
これはもう親には内緒でやるしかない。
ヤツから渡されたスコアとテープを前に深夜の練習である。
ベースは中学にバンドを組んだヤツから借りた。
ヤマハのなんとかっていう安いヤツ。
ヤツから渡されたスコアは演奏したことのない曲ばかり。
・ヴァンゲリス:曲名忘れた
・BOWOW:Hearts on Fire
・NOVELA:ILLUSION
・Paul Stanley:You belong to me
すべてがゼロからのスタートである。
実はワタクシ、譜面が読めない。
なんとなくは分かるが、最終的には耳コピなのだ。
よって、コピーにとても時間が掛かるのだ。
部活を引退し、大学受験に向けて勉強しなければいけない時に
夜な夜なカセットデッキにヘッドホンを突っ込んで
ベースラインをコピーするワタクシ。
自分の子供なら張り倒すか、受験をやめさせるだろう。
いいのか、こんなことで・・・なんて葛藤した高校3年生の初秋である。
続く。。のか?
さて、GWの足音が聞こえ始めて、
何となく皆が浮かれ始めた頃。
無理やり仕事をやっつけて早めに帰宅。
3駅ほど先の駅に降り立った。
実はあるギタリストのライブがあるのを見つけ、
これこそは千載一遇のチャンスと駆けつけたのだ。
昼間、ライブハウスに電話。
「今日のライブ、予約制ですか?」
「はい、世界的なジャズギタリストですから」
「入れます?」
「なんとか。お名前いただけますか」
ということで、無事に入場出来ることになったのだ。
とてもこじんまりした店内。
まずはチャージを支払い、ドリンクを注文。
席はいちおう決まっているらしく、
カウンターの好きなところにどうぞとのこと。
もちろん、ステージ横のかぶりつきの席を陣取る。
こんな目の前で聴ける幸せを噛みしめながら
とりあえず、ハードランドを飲む。
美味い。
本当に一番前だなぁなんて思っていたら、
目の前にご本人が座っていて驚く。
さすがライブハウスである。
「いらっしゃい、ようこそ」と言われたが、
緊張で上手く返事が出来なかった。(後悔)
エフェクター
けっこうシンプル。
ギターはセミアコのイメージがあったのだが違った。
ワクワクしながら待つ。
気合を入れすぎなのか、早く着いてしまい
手持ち無沙汰でさらに飲む。
ちょっと酔っ払ってきちゃった。
まずい、そしてワクワク。
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