そんなわけで、いよいよ開幕戦当日である。
前夜のコーチ研修会から帰宅、なんやかんやで、
結局、2時間ちょっとしか寝られなかった。
起きて外を見ると、前日からの暴風は止むどころか、
むしろさらに強く、爆風状態という最悪のコンディション。
TVのニュースでは、「外出は控えてください」と繰り返している。
これでは、印旛沼は大荒れだろう。
ボートで湖に出るなんてのは自殺行為に近い。
4時半、今期パートナーのKen’s本社の
Sくんが迎えに来てくれる。
「スゴイ風だね。やるのかな?」
「これじゃ無理ですけど、9時くらいに少しおさまるらしいので、
スタート時間を遅らせて、エリア制限掛けてやるかも」
「マジで?雨は止んでも風はおさまらないって言ってたけど」
すでに弱気のワタクシ。
だって、命惜しいもん。
会場に着くと、奇跡的に天候が回復・・・しているはずもなく、
暴風が吹き荒れ、雨が打ちつけ、ついでに雷も鳴っている。
もはや車から出る気にもなれず、主催者判断が出るまで待機。
車のウインドウに雨が打ち付けているので、上手く撮れない。
前夜から係留してあるボートが風にあおられている。
「やるの?」
「遅らせてやるそうです。7時半受付開始です」
「ウソでしょ?この暴風雨で?」
受付時間ギリギリまで粘ったら、雨が小降りになった。
正確には、突然止んだり、ドバッと振ったりの繰り返しだが。
仕方が無いので、ボートを降ろすことにした。
駐艇場へ行き、車にボートトレーラーを繋ぎ、スロープへ。
順番待ちをしていたら、本部決定が出たとの連絡。
「ギリギリまで粘りましたが、風も止まず、竜巻警報も出ました。
安全を最優先したいので、今日は注意にします」
とのこと。
まあ、正しい判断だ。
事故が起きたらシャレにならないし、普通、こんな天気で
トーナメントをやろうかって思うほうがおかしいぞ。
「当然、やるでしょ」と集まった、イカレタ釣り人の皆さん(笑)
(ワタクシもその中のひとりだが)
せっかく準備したボートをまた駐艇場に戻し、会場に戻る。
雨もあがり、風も若干おさまったような感じ。
メンバーの皆の様子がおかしい。
そしてアナウンス。
「え~、回復しましたので、非公式のミニトナーメントをやります」
釣り人って諦め悪いなぁ。
結局、その場にいたほぼ全員がエントリー。
急遽のトーナメント開催である。
しかしワタクシ、すでにボートを片付けてしまった。
もう一度、出すほどの気力は無い。
ということで、誰かのボートに同船させてもらうことに。
つかまえたのは、団体会長のH川クン。
数々のトーナメントで入賞、年間優勝なども多数、
メーカーのサポートも受けている猛者である。
もう十数年の付き合いだが、まだ彼の釣りをじっくり見たことは無い。
いったいどんな釣りをするのだろうという興味もありつつ、スタート。
釣り開始。
しかし、暴風の影響で水はドチャ濁り。
3センチも沈めればルアーも見えない。
いくつかのポイントを回り、あらゆる手段を尽くすが、
結局この日はアタリすら無かった。
ウ~ン、やっぱり印旛沼は甘くないぜ。
でも、久しぶりの印旛沼は楽しかった。
途中のポイント。
通りかかった瞬間に仲間が釣り上げていた。
釣れるヤツには釣れるんだな。
羨ましい。
帰着。
天候もすっかり回復。
ただ、空気が黄色っぽい。
これって、黄砂なんだろうか。
上位6人の皆さん。
今年は一度でもなんとかあそこに食い込みたい。
そんなこんなで、長い一日を終え帰宅。
ちょっと休んで、Ken’sららぽーと1周年記念スタッフ飲み会へ。
遊びすぎがたたって、目は開いていたものの
ほとんど抜け殻状態だったのは秘密だ。
そろそろテニスの話題に戻らなければ。
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