昼、カレーを食べた。
会計を済ませて店を出る。
ふとシャツに目をやると、カレーのハネ染みが4箇所。
結構、目立つ。
店のおねえさんも気づいたろうなぁ。
「あらら、子供じゃないんだから」とか。
恥ずかしい。
速攻でトイレで染み抜きした。
さて、球児だ。
青空球児でもないし、藤川球児でもない。
高校球児だ。
日曜の朝6時半、草野球仲間から電話。
なんだ?こんな朝早くから。
「ラジオ体操に来たんだけどさぁ・・・誰もいないんだよ」
バルコニーに出てみると、歩道をトボトボ歩いてる。
「日曜日は休みだよ」
「そうなんだ。ところで今日はヒマ?」
「マリンスタジアムに高校野球の決勝戦観に行くかも。」
「高校野球でも飲める?」
誰も飲みに行くとは言っていない。
野球を観に行くのだ。
昼、先に行っている仲間からメール。
「もう1階スタンドは満員だよ」
高校野球ってそんなに人気あるのか。
ホントだ。
マリーンズ対オリックス戦より入ってるかも。
すでに内野はいっぱい。
外野席へ。
やっぱり、夏・野球・ビールの組み合わせは最強。
コップが二重なのは、すでに2杯目ってことだ。(スミマセン)
今年の決勝戦は、拓大紅陵高校と八千代東高校の対決。
名門の拓大紅陵に対し、八千代東がどんな戦いをするのかが見所。
なんせ、八千代東は決勝初出場、そして公立高校。
強い選手を呼び集めていないだろうに、ここまで来た。
実はワタクシ、20数年前に八千代東高校のテニス部の
合宿のコーチをしたことがある。
そんなこともあって、微妙に八千代東高校側スタンドに陣取った。
試合は初回4点を先制した八千代東に
名門の意地を見せた拓大紅陵が追いつき同点。
緊迫した場面が続く。
ここで負けたら甲子園は無い。
高校球児なら皆が夢見る舞台だ。
スタジアムには名物の強風が吹き荒れ、プレーを乱す。
(旗が真横になびくほどの強風)
選手の緊張も手に取るように伝わってくる。
プロ野球とは違う、「負けたら終わり」の勝負だ。
9回表、八千代東が1点をもぎ取る。
八千代東のピッチャー、決して球は速くない。
緩急をつけながら、打たせてとるピッチングだ。
バックも全力で守る。
9回裏、拓大紅陵も猛追したが、及ばすゲームセット。
八千代東の甲子園初出場が決まった。
八千代東の校歌斉唱をベンチ前で聞く拓大紅陵。
選手の気持ちを思うと、少し涙が出た。
全員野球で優勝した八千代東、
名門の意地を見せながらも敗れた拓大紅陵。
どちらも頑張った良い試合だった。
スタジアムを出ると、すでに号外が配られていた。
今、終わったばかりなのに。
スゴイ。
ということで、球児たちに感動をもらったワタクシたち。
お酒を飲めない高校球児たちの代わりに、
地元の公園の芝生に座り込んで、さらなる祝杯をあげたのだった。
(誰も頼んでない)