実家は不思議箱・・・あらため地獄の釜?

実家は東北は福島市という典型的な盆地にある。

生まれた時から四方を山に囲まれていたからか、
大学で関東に出てきた時、見渡す限りの関東平野は
妙に落ち着かなかったのを覚えている。

実家から5分ほど歩くと、川に出る。

Dsc_0264
遠くのほうには、吾妻連峰が見える。
写真左の方面には、智恵子抄で有名な安達太良連峰が続く。(と思う)

山にはまだ雪が掛かっているが、
春の風物詩が姿を現しはじめていた。

吾妻山(正面の山)に姿を現した、「種まきうさぎ」
Dsc_0266
山肌の残雪がウサギの形に浮き出る。
もう1週間もすれば、ウサギの目も浮き出るそうだ。

昔の農家では、このウサギが見えたら種まきをはじめたそうだ。
だから、「種まきうさぎ」という。
このウサギが見えると、福島も春だ。

さて、実家の懐かしもの探検も佳境を迎えた。
母親が、「あの、レコードみたいなものも持って帰ってくれ」
と言っていたが、どう見ても「レコードみたいなもの」じゃなくて、
レコードそのものだ。

「さよならミスタージャイアンツ」
Dsc_0240
やはり子供の頃のスーパースターだった。
「巨人軍は永遠に不滅です」の名台詞が収録されている。

当時、祖母からジャイアンツのユニフォームを買ってもらった。
アンダーシャツもストッキングもすべて揃えてもらった。
もちろん、背番号は3番。

よく考えたら、ジャイアンツのユニフォームを着る機会など皆無。
一度も外で着ることは無かった。

「ふれあい」 中村雅俊
Dsc_0239
初めて自分の小遣いで買ったレコード。
今となっては、B面の「青春貴族」というタイトルもイタイ。

「帰らざる日のために」 いずみたくシンガーズ
Dsc_0241
TVドラマ「われら青春!」の主題歌。
「♪ 生まれてきたのは、なぜさ?! ♪」
・・・性教育の歌ではない。

「ビューティフルサンデー」 ダニエル・ブーン
Dsc_0242
田中星児じゃない、オリジナルバージョン。
はじめておぼえた英語の歌。

「シンシア」 吉田拓郎&かまやつひろし
Dsc_0229
小学生3~4年の頃からフォークソングにはまった。
ギターと長髪が欲しくてたまらなかった変な小学生だった。
TVジョッキーの「奇人変人コーナー」でもらえる
白いギターがうらやましくてしかたなかった。

「人生を語らず」 吉田拓郎 
Dsc_0231
1974年の作品、すでに廃盤。
この中の一曲に不適切な言葉があるとして
当時のレコード会社が自主規制にて葬った、
「言葉狩り」の憂き目にあった作品。
二度と再販されることはないと思われる。

その他、井上陽水・ビートルズ・ARB・RCサクセション・
泉谷しげる、など多数発掘されるもキリが無いので終了。
盤の状態も悪くなさそうなので、
そのうちデジタルデータに落とそう。

さらに奥深く進むと、テニスファン感涙ものの写真が出てきた。
SEIKO SUPER TENNISの写真。

Seiko01
ジミー・コナーズ

Seiko00
イワン・レンドル

Seiko04
ボリス・ベッカー

Seiko02
マッツ・ビランデル

Seiko03
レンドルがすぐそばで観戦中。
このとき、サインをもらった。
引越しで捨ててしまった。(涙)

またいつかこんな大会を観たい。

Page0001
いけね、自分だ。
若いなぁ。

もっと若いのもあった。
Mukasi01
高校生。
フラットで前に押してる。
昔の打ち方。

Mukasi03
スライスサーブ?
ボールがまだ白だ。

Mukasi02
今はこんな打ち方じゃない・・・と思う。

懐かしい。
さらに奥に進んでみた。

バンドやってた頃の写真が出てきた。

Mukasi05
英語の歌詞を覚えることが出来た
という理由だけでボーカルに。

チープトリック、ディープパープル、ハウンドドッグ、
セックスピストルズ、KISSなど、まったく音楽性に
一貫性の無いバンドだった。
単にモテたかっただけで組んだんだと思う。

頼まれて、文化祭のステージのみ参加したバンド。
Mukasi04
左側でベースを弾いてるのがワタクシ。
BOWOW、野獣、KISSなどのハードロックバンド。
上手かったけど、バンド名は「薔薇族」。・・・最悪。

さらに奥深く進むと、筆舌に尽くしがたいような
おバカで能天気な写真の束を発見。
さすがにこれらは持って帰ることも、人に見せることも出来ない。

奥に進みすぎて、地獄の釜のふたを開けてしまった状態。
何事も無かったように、そっと元の場所に戻して来た。

赤面するような過去は、いつか抹消しなければ
いけないなと思った帰省であった。

終了

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP