先日の野球の試合のひとコマ。
顔面近くに来たボールを必死でよけるセンター#7。
・・・と思ったら、バットに当たってファールに。
ストライクひとつ損した。
実はこのパターン、結構多い。
そして、仲間からは、「何やってんだ~!」「ちゃんとよけろ~!」
と思い切り野次られるのもお約束。
さ
て、ドロンパだ。
年齢によっては分からないかも知れないが、
ドロンパというのは、オバケのQ太郎に出てくるキャラ。
Q太郎の友達でアメリカ帰りの
ちょっとキザなヤツ。
ド
ロンパ
で、こっちのドロンパ。
トリコロールにスター。
星条旗をモチーフにデザインされたこのラケット、
初めて見たとき、「ドロンパじゃん」と思った。
実
際、同じ年代の仲間は皆、同じ感想だった。
正式なモデル名は、プロスタッフ・ツアークラシック。
スロート内側のシグネーチャーから分かるとおり、
ジム・クーリエのモデルとして開発されたものだ。
ジム・クーリ
エといえば、アガシやチャンとともにアメリカテニスの
全盛時代を支えたスタープレーヤー。
ただし、ルックス、プレースタイルともに
あまり華やかな感じはしなかったように記憶している。
ウェアもナイキだったが、クーリエ着
用モデルは
グレーやアースカラーっぽい地味なものが多かった。
そんなクーリエのためにウイルソンがリリースしたラケット
がこれ。
まさかキャラクターの地味さをカバーするために
こんなデザインにしたわけではなかろうが、
奇抜なカラーリングに「全然、
クーリエに似合わない」と
思ったのはワタクシだけではないはずだ。
どう考えても、それまで使っていた黒いプロスタッフのほうが
似
合っていたと思うのだが。
そんなワタクシの声を聞いてか聞かずか(聞いてないよ)、
このラケットはあまり長い寿命ではな
かったように思う。
そして、前回
紹介したサンプラスモデルのプロスタッフ同様、
ウイルソンの歴史上、なかったことにされているような気がしてならない。
きっとウ
イルソンの社内でも、サンプラスモデルとともに
どこか倉庫の奥にそっと置かれているに違いない。
そんな地味に見えたクー
リエだが、文才やビジネスセンスはあるようで、
マッケンローやキャッシュなどの往年の名選手を集めたツアーを主宰したり、
コラムニストや
インタビュアーとしても大活躍。
テニス以外にも幾つも才能があるんだな。
うらやましいなぁ。
そんなドロ
ンパ・ラケットである。
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