体温計とか、カウントダウンとか。

テニス

レックテニススクール府中にて。

「ようやく届きました」とフカダコーチ。
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頼んでおいた非接触型体温計がやっと届いたらしい。

面白がって、何度も検温してみる。

「合ってんの?距離とか」

「えーと、説明書を・・・読めないっす」

「英語?」

「中国語です。3・・ミリ離す?」

「ミリなわけないだろっ!それじゃ接触型だわ」

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一抹の不安もありながらだけど、
まあ、ちゃんと数値出てたから大丈夫でしょ。

皆さん、ご安全に。

 

さて、ジュニア公認大会がすべて中止になってしまった17歳児。
思わぬ形でのジュニア引退になってしまった。

部活的にはインターハイ地区予選が残っている。
これもなくなれば、もう試合はない。

開催される望みは薄いが、クラブでの練習は続けている。
ワタクシも休日で可能な時は送って行くことにしている。
きっともう何回も無いから。

で、自粛ムードの街中、クルマも空いていて、いつもより早く着いたりする。

「練習していいですか」と17歳児。
もちろんである。
彼との練習もあと何回だろうか。
複雑な気分になる。

ということで、この日も一緒に練習ができた。
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そして次の日も。
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あ、それ、ワタクシのウェアね。

ラリーを終え、17歳児の決めたテーマでひたすら送球練習。
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このカゴももうすぐ必要なくなるのか。
気づけば、もうずいぶんとヘタってきた。

そして次の週も。
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心の中でカウントダウンしながらの練習。

別にテニスが出来なくなるわけではないが、
彼のことだから、ダラダラと続けることなく、
それなりにスパッとけじめをつけるはず。
それを思うと、これが最後の練習かもしれない。

コーチたちも口には出さないが、どう考えてもインター予選も厳しい。
このまま試合がなく、卒業になってしまうかもと、
誰もが心の中で思いながら、口に出すと現実になってしまそうな気がして・・・。

こればかりは、なるようにしかならない。

そして、17歳児は、この日も淡々と練習に取り組んでいる。
ひたすら、フォアのクロスを打ち、バックをストレートに打ち込んでいる。
ワタクシよりもよほど冷静に。

どんな状況でも、すべきことを最後までしっかりやるだけと、
教えてもらった気がした。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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