まだこれからすべきこと、しなければいけないことはたくさんあります。
忘れないこと、続けることです。
頑張ろう、日本!
どこかの知事が叩かれ、苦しい言い訳をしている。
最初は「要人が泊まるべきホテルの格」という理由だったのに、
次の答えが「セキュリティの見地から」など、
質問によって論旨が変わり迷走を続けている。
そもそも、正月のホテル三日月・竜宮城じゃ会議はおろか、
打ち合わせも難しいと思うよ。
それ以前に、家族で泊まっているなら、
百歩譲って会議をしたとしても宿泊費なりの経費は按分しなとね。
もしそれが本当だとしても、正月からお偉いさんが家族旅行をしている先に、
「打ち合わせするよ」と呼び出された方はたまらないよね。
まあ、この騒動、実はパナマ文書から世間の関心をそらすためって話もあるが、
そうなると都知事は生贄ってことだ。
恐るべし、日本国。
官房長官は早々に「パナマ文書については調査の必要なし」と言い、
その後に「疑いがある場合は調査」といい直しているけど、
疑わしいかどうかは調査するからわかることだと思うのだけど。
とにかく、あっちもこっちも論理的に破綻している。
大丈夫か、この国は。
さて、そんな知事の経費問題だけど、どこから間違いがあったのだろう。
やはり、首都の首長になると感覚が狂うのかな。
確かに日本一お金と権限のある自治体だから、
全能感みたいなものを得た気分になるのかもしれない。
実はこの全能感というヤツ、どのレベルにも顔を出す厄介なもの。
ある人が出世しポジションが上がったとする。
当然、周囲は言う事を聞くようになる。
イエスマンも出てくる。
すると、まるで自分が周辺関係者の全てを握っているような錯覚に陥る。
実はその人自身は何も変わっていないし、周囲は組織体系と権限に従い
言う事を聞いているだけなのに、まるで自分という人間のステージが
高みにのぼったような勘違いが起こるのだ。
ポジションなんてものは、役割を表す記号に過ぎない。
ポジションが上がるのは、これまでやってきたことの延長。
つまりすべての仕事もポジションも地続きということ。
組織によっては、違う畑の仕事をすることもあるが、
その人の能力や人としての成り立ちは変わらない。
出来ていたもの、やってきたこと、実績があるから、
その少し先も出来るだろうとの判断で上に上がるだけなのだ。
ドラマの世界だと大抜擢が、実はわざと上にあげ
失敗させて潰そうとするなんてのがあるが、
実際の会社においてはまず無いと思う。
わざわざ力の無い人間を上にあげて、
失敗を待つような余裕のある会社はほとんど無いだろうし、
そもそもその失敗の方が企業にとっては損失だ。
こういうことはTVや小説の中だけの話だと思う。
正直、消去法で上に上がることはあるかもしれない。
「まあ、誰がやっても同じならこいつにやらせてみよう」と
瓢箪から駒を期待しての抜擢。
これについては、本人が「俺に力があるから」と勘違すると悲惨。
上に立つことに慣れていないから、急に偉そうにしたり、
力で従えようとしたり、自分は上等な人間だと勘違いし振る舞ったり。
どんなポジションでも、どんな場面でも謙虚さと礼儀を失ってはいけない。
立場や肩書きという記号を自分という人間性に当てはめるから悲劇が起こる。
結局、ポジションも立場も評価も積み重ねでしかない。
去年やったこと、先月やったこと、先週やったこと、昨日やったこと。
それに明日の期待値がエッセンスとして加わる程度。
肩書きが変わったからって、人間まで上等になるわけがない。
肩書きにふさわしいように謙虚に努力を続けるだけなのだ。
ポジションは記号である。
そしてそれは責任の重さに比例する。
断じて部下を押さえ込むためや、世間体のためではない。
ひとつずつ着実に力をつけて前に上に進もう。
そして常に謙虚に。
全能感なんてものは完全なる勘違いでしかない。
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