まだこれからすべきこと、しなければいけないことはたくさんあります。
忘れないこと、続けることです。
頑張ろう、日本!
「悪いのは私じゃない症候群」て・・・
中学男子が香山リカ読むのかなぁ。
なんかあったか?
相変わらずちょっと変わっている13歳児である。
さて、6月は幾つかのトーナメントを観戦した。
目的は鈴木貴男プロと関口周一プロの応援と写真撮影だ。
鈴木貴男プロはグアムでの優勝後、身体のメンテナンスのため
柏と昭和の森は出場せず、札幌からということで
ツアーでも写真はお預けとなった。
関口プロは復帰戦ということもあり、
柏は初回戦で負けてしまい、1試合のみの撮影。
その後のタイでは快進撃を見せてくれたから
ツアー復帰という意味では良かったのだろうと思う。
今回観戦したのはフューチャーズ。
ATPツアーに出場するための下部ツアーだ。
当然、このツアーで稼げるポイントも賞金も
ATPツアーとは比較にならない。
しかしこのツアーで少しずつポイントを稼ぎ、
上部ツアーのATPチャレンジャーに出場し、
さらにはATPツアー、グランドスラムと
ステップアップするのがプロの道筋だ。
ATPポイントは日本のランキングポイントを獲っても関係無い。
関口プロのランキングだとATPチャレンジャーにも出場できるが、
多くの選手たちはそこには届いていない。
そして関口プロも、確実に出場できるフューチャーズと
カットラインが高く出場出来ないかもしれないリスクがあり
出場出来ても予選から戦わなければいけないATPチャレンジャーの
どちらを選ぶかの選択をしなければいけない。
この難しい選択は女子ツアーも同じ。
穂積プロもWTAツアーにチャレンジするか、
フューチャーズで固くいくかの選択が難しいところにいる。
選手たちは海外にポイント獲得の場を求めることになる。
しかし海外のツアーに出て行くにはお金が掛かる。
そうホイホイと出て行くわけにもいかない。
選手たちにとって日本でフューチャーズが続くこの時期は
稼ぎ時であり、連戦で疲れるなどども言っていられない。
ポイント獲得のために必死で戦う、凝縮された数週間でもある。
そんな上に這い上がろうとする選手たちが凌ぎを削る場を数日間見てきた。
そして何人かの選手や関係者と話をさせてもらった。
想像以上に厳しい世界だった。
そしてある意味、ランキングは経済力だなぁとも思った。
ポイントが欲しくてもお金が無ければ遠征に行けない。
地元で練習だけしていてもランキングは上がらない。
国内でJTAランキング対象の試合に出ても世界ランキングは動かない。
専属のコーチやトレーナーをつけてのツアーなどはあり得ない。
もちろん、エアーや宿泊の手配も自分でやる。
プレー以外に考えなければいけないことが山積みだ。
男子も女子も同じ状況。
専属コーチがついてツアーを回っている選手はグランドスラムに
掛かるかというランキングの選手くらいからなのかもしれない。
穂積プロもすべてのツアーで梅田コーチがつくわけではない。
梅田コーチをどこまで出せるかというワタクシたちの事情もあるが、
穂積プロとしても、ここぞということろで帯同を依頼するというペースだ。
だから伊達さんはすごいと思う。
復帰すると言えば、スポンサーが集まる。
最初からコーチもトレーナーも含め、チーム伊達でツアーに出られる。
伊達さんの実力そしてネームバリューがなせる技だ。
選手にとってツアーの環境を整えることも仕事。
その要素の多くはお金だろう。
まずは遠征費、もちろんプロ活動を続けるためには
日々の生活も成り立たなければいけない。
そして選手たちはツアーに挑み、今いる場所から早く抜け、
上部ツアーに出場することを目指す。
もちろんそのずっと先にあるのはグランドスラムである。
フューチャーズで優勝することは大変だが、
それを目標にしているわけではない。
あくまで通過点として、ポイント獲得の場、ステップアップの場だ。
皆、苦労しながら活動を続けている。
それでもチャレンジする選手たちはリスペクトに価する。
ボスに聞いたのだが、ゴルフのプロツアーは
予選出場者への賞金は無いそうだ。
毎試合、本戦に上がることがすべてだと。
そしてTVで観る選手は本当にひと握りのプロだよと。
この状況は観る側の一般のテニス愛好家にとっても同じだろう。
錦織圭、伊達公子以外の日本人選手を言える人はとても少ないと思う。
その数少ない名前の出て来るプロになるべく戦う選手がたくさんいる。
ワタクシはテニスに携わり、テニスで今日まで生きさせてもらった
テニス界の端っこにいる人間として、戦う選手たちにエールを送りたい。
Team RECのプロ選手たちはもちろん、
多くの日本人選手が世界で活躍することを祈る。
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